2022年9月 藤沢翔陵高校 総合的な探究の時間〈実施レポート〉

藤沢翔陵高校の2学期の授業が始まりました。

夏休み明け初回の授業は、年間50コマのうち17回目。まず1学期に取り組んだことを振り返りました。そして、2学期は「探究の方法を理解する」ためにグループ単位の探究やフィールドワーク体験、文献調査の方法の理解をする旨を説明しました。

18、19回目は、共に探究するためのグループ分けと探究する問い決め。くじ引きで決まったグループごとに、探究のテーマを出し合いました。出されたテーマの中から候補を絞り、そのテーマについてどんな切り口から探究をしてみたいか、問いをたくさん出し合いました。「なかなか出ないなあ」と言いながらも、生徒たちからはたくさんの問いが出され、それらの中から2学期の間グループで探究していく問いを決めました。

20、21回目には、探究する問いを模造紙の真ん中に書き、派生した問いやそれらに対する考えや意見のつながりを広げていくクエスチョンウェブを作成しました。他のグループの模造紙も見て回り、お互いに質問や意見を書き込む時間はわいわいと楽しそうでした。さらに、インターネット検索についてポイントを解説し、クエスチョンウェブの中の客観的な答えが得られそうな問いについてWEB検索を行いました。どんなキーワードで検索するかによって、得られる情報が異なるという体験をしました。

22回目以降は、探究する問いを再検討しながら、各グループごとにそれぞれの問いについての探究を進めました。探究がどんどん深まっていくグループもあれば、問いを再設定して新たな探究のサイクルが始まるグループもありましたが、生徒全員がiPadを使いこなしながら集めた情報を共有し、中間発表に向けての準備を始めました。

探究は、問いに対しての答えを見つけたら終わりではなく、そこから生まれる新たな問いについてまた考えたり調べたりするというサイクルを回していきます。自分たちの選んだテーマについての発見がどんどん増え、それにつれて新たな問いが生まれてくる体験をしながら、グループのみんなで協力して探究の成果を作り上げていこうという姿勢が徐々に育ってきているように見えます。中間発表でどんなものが出てくるのか楽しみです。
(ライター:大前)

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アーダコーダ事務局