【開催レポート】「10代のための哲学対話部@オンライン」7月第1回イベント

開催日時:7月13日(土)15:00~16:00
参加者:5名(内インターン生3名)
進行役:長谷川

通常は対話のテーマ・問いをその場で決めるのですが、今回は初めて事前に設定した上で参加者を募集しました!また、1時間のイベントだったので休憩を挟まずに対話をしました。始まり
オープニング(参加者に写真撮影のご協力のお願いなど)を終えてから、哲学対話の説明に移りました。今回のイベントでは、「答えがすぐに出ない・分からない問いと向き合ってみんなで一緒に深く考え、話し合う場」と定義しました。その後、対話のルールを参加者の皆さんと共有しました。

以下がルールになります:

①意見は無理に言わなくてもOK!
②意見を言う時・質問する時は手を挙げましょう!
③分からなくても大丈夫!
④意見がまとまらなくても、変わっても大丈夫!
⑤悪口や誹謗中傷はしない

対話
今回はトロッコ問題について、参加者の皆さんと対話をしました。このテーマにした理由は参加者が哲学対話に馴染みやすいと思ったからです。トロッコ問題はよくテレビや道徳の授業で取り上げられるので、多くの人に哲学対話に触れてもらうため、このテーマを設定しました。対話に入る前に、事前確認としてトロッコ問題の説明を簡単にしました。今回考えた問い:あなたはレバーを引いて、1人を犠牲にして5人を救いますか?それとも何もしないで5人が犠牲になるのを見ますか?対話では、典型的な2つの選択肢が与えられた問いに挑みました。この問いに対して一番最初に出た意見が、「本当に選択肢がこの2つだけなのか?」といった批判的思考を用いたものだったのでこれは面白い対話になりそうだと進行役ながら思いました。この意見を踏まえて、今回の対話では2つの選択肢だけに絞らず考えよう、ということになりました。対話の中で考えたサブトピックの1つとして「選択」が挙げられます。例えば、トロッコ問題の状況において「何もしない」のは選択なのか否か。「何もしない」というのは自らの手で人を殺さないための選択なのか…。また、「立場」についても考えました。例えば、自分が鉄道会社の社員だったら?轢かれてしまう1人が自分の愛する人だったら?5人が凶悪犯罪者で、1人が大統領だったら?5人が老人で1人がこどもだったら?それ以外には、そもそもこんな危機的状況に置かれて行動できるか、という意見もありました。私だったら怖くてその場に固まってしまいそうです…。個人的に1番印象に残ったのは悲しいニュースをテレビで見ることとトロッコ問題を比較した意見です。確かに、トロッコの分岐点にいる人にとっては、「自分が今その立場にいる」ということがすべてなのかなと思いました。でも果たして、目を閉じ、耳をふさげば、自分が決断をしたということが重荷にならなくて済むのか?まだ考える余地がありますね。

感想・振り返り
対話の後は簡単に感想会をしました。参加者全員に対話の中で印象的だった意見とこれから考えたい問いを共有してもらいました。その後は写真撮影を行い、各自解散しました!「10代のための哲学対話部@オンライン」では9月もイベントを開催しています!今月は2日連続で行います!どちらかの日に参加する、または両日参加することが可能です。


[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ学生インターン
[ 日時 ] 9月21日(土) 14:00~16:00
[ 場所 ] ZOOM
[ 対象 ] 中高生の方 (定員10名)
[ 参加費 ] 無料


[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ学生インターン
[ 日時 ] 9月22日(日) 18:00~19:00
[ 場所 ] ZOOM
[ 対象 ] 10代・20代の学生の方 (定員10名)
[ 参加費 ] 無料

★どちらのイベントでも、対話のテーマ・問いは当日に参加者みんなで話し合って決めるので、開催日までに対話してみたいテーマや問いなどをぜひ考えてきてください!

★どちらのイベントでも、対話のテーマ・問いは当日に参加者みんなで話し合って決めるので、開催日までに対話してみたいテーマや問いなどをぜひ考えてきてください!

こちらのフォームよりご応募ください!(締切 :9月19日(木) 23:59 まで)
参加は土曜日か日曜日のどちらか・または両方か選択してください!

ZOOMのリンクは開催日1週間前に送らせていただきます!(開催日1週間を切ってのイベント参加のお申し込みの場合、リンクは開催日前日までに送らせていただきます。)

※ 対象内であれば20代の参加者(大学生など)も応募可能です!
※ 参加者多数の場合は抽選にさせていただきます。(ライター:長谷川)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局