
開催日時:1月25日(土)17:00~19:00
参加者:6名(内インターン生3名)
進行役:内藤
このイベントは、ミニアイスブレイク → 企画説明(偏愛マップとは何か・このイベントの目的)→ 偏愛マップの共有 → 感想共有 → 偏愛マップの共有を踏まえての哲学対話 → 全体の感想の共有、という流れで行いました。
偏愛マップの説明では、齋藤孝さんの著作を引用させていただき、ただの「好き」とは異なる概念であることを伝えました。
偏愛マップの共有タイムでは、参加者ご自身が事前に作ってきた偏愛マップを見せ合い、気になったことをお互いに質問しました。
後半の哲学対話パートでは、「偏愛」に関連するテーマから問いを決めました。
今回のイベントでは、哲学対話について説明スライドを設けず、その定義やルール・心構えは口頭にて行いました。
定義は、「答えのない問いについてあれこれ話し合い聞き合う場」とし、ルール・心構えは「何を言ってもいい・ただし人格否定はダメ・できるかぎり自分の言葉で話す」をお伝えしました。
まず問い出しの段階では、「『本当に好き』であるとはどういうことなのか」「愛に理由は要るのか」「『偏愛』と呼ぶに値するレベルのものは何か」といった、偏愛という概念そのものについて問うものから、「自分の好きなものを人に共有したくなるのはなぜなのか」「好きなものに一貫性は必要なのか」といった、自らの経験に関わる問いが挙げられました。
そして、多数決の結果「愛に理由は要るのか」が今回の対話の問いとなりました。
まず対話のとっかかりとして「愛に理由が必要だと思うのはどのようなときなのか」を考えるのはどうかと参加者のひとりから提案があり、そこから対話が始まりました。
その後、「愛」や「偏愛」には「そう思わないといけない」という要素があるという話が挙がり、そこから問い出しにあった「自分の好きなものを人に共有したくなるのはなぜなのか」というところまで対話が広がっていきました。
全体の意見・感想としては、「好きなものに理由はなくても良いと思う一方で、なぜそれが必要がだと思ってしまうのかをもっと深めてみたい」や「『私たちは好きなものに理由は必要ない』と考えてしまうのはなぜか?という問い方もできる」といった、もしこの対話を続けるならどういう方向性に進むかについての意見が出たほか、「自分の意見を話すときに普段の友だちとは話さないような本音を話す場面もあり、ドキドキした」という哲学対話という試みに対する感想、さらに、「『好きなこと』についてフォーカスして考えることがあまりなかったので、面白かった」という、今回の対話のテーマに関する感想が挙がりました。
今回の参加者は皆、哲学対話への参加がはじめての方々でした。このイベントをきっかけに哲学対話に興味を持っていただき、さらにこれからも哲学対話を続けていただけると嬉しいです。
(ライター:内藤)
告知
「10代のための哲学対話部@オンライン」では2月もイベントを開催しております!
★ テーマ:学び(※問いは当日話し合って決めます)
[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ学生インターン [ 日時 ] 2月20日(木) 19:30~21:00 [ 場所 ] ZOOM [ 対象 ] 中学生から大学生の方 (定員10名) [ 参加費 ] 無料 [ 申込方法 ] Google Formこちらのフォームよりご応募ください!(締切 :2月17日(月) 23:59 まで)
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