こども哲学教室ソフィー柏の葉 2022年度第1回目〈実施レポート〉

こども哲学教室ソフィー柏の葉で4月2日(土)に今年度第1回目のクラス「春のてつがくウォーク」を実施しました。(対象:5~9才の幼児から小学生)

今回はオランダの哲学者であるピーター・ハーテローさんが考案した「哲学ウォーク」をこども向けにアレンジして行いました。

哲学ウォークでは、ひとりひとり違う名言のカードを持ち、それにぴったりな場所を探します。そして、どうしてその場所が自分の名言にぴったりだと思ったか理由を説明して、他の人からの質問をもらい、またそれについて考えながら歩きます。歩きながら環境をよく観察し、環境に働きかけられながら思考をすることは、部屋の中で人と哲学対話をするのとはまた違った感覚があります。

ビギナークラス(小学1年以下)では、『うれしい』という言葉を持っていた3人が「池にいる鳥」「花」「つるつるした葉っぱ」とバラバラな場所を選び色々な「うれしい」について対話し、考えました。1時間かけていろいろな葉っぱの触り心地を確かめ、一番つるつるした葉っぱをみんなに見せながら、「つるつるしているとうれしい」といったKさん。「どうしてつるつるしているとうれしくなっちゃうんだろう?」とみんなで考えました。

アドバンスクラス(小学2年以上)では、写真のミノムシを見つけて『だめだよ。僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう(スナフキン)』にぴったりだということで「孤独」についての対話が生まれました。その中で、ミノムシのメスが一生みのの中で過ごすことを知っていたYさんは、「ミノムシが孤独だとしたら、ミノムシはどうして自分が孤独だって気がつくんだろう?」という問いを選びました。

ソフィー柏の葉では、毎回様々なテーマ・活動を通じてこどもたちと「哲学する」ことを楽しんでいます。クラスは毎月第1、第3土曜日に実施しており、次回は4月16日(土)です。

体験も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

ビギナーコース(年中〜小1)


アドバンスコース(小2〜小4)

【参考】
◆アドバンスクラス(小学2年生以上)ではこのような名言を使用しました。レイチェル・カーソン
「春が来ても、鳥たちは姿を消し、鳴き声も聞こえない。春というのに自然は沈黙している」
ロシアのことわざ
「親切な言葉は、春の日差しのように暖かだ」
スナフキン
「だめだよ。僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう」

◆ビギナークラス(小学1年生以下)では、名言をより簡単にして以下のような言葉を使用しました。
「ぷにっ」「じゅわ〜ん」「さみしい」「うれしい」など

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局