こども哲学対話教室ソフィー柏の葉 第17回〈実施レポート〉

ソフィー柏の葉では、小学校低学年〜小学校中学年の子どもたち向けの「アドバンスコース」、未就学児〜小学校低学年の子どもたち向けの「ビギナーコース」の2クラスで活動を行なっています。

このクラス分けは年齢できっちり分けられる事はなく、一人一人の個性や主張を第一に置き、その子に合わせたクラス配置になっています。ビギナーからアドバンスに上がるタイミングもきっちりわける事はせず、ビギナーとアドバンスを行き来しながら移行を進めるなど柔軟に対応しています。

【アドバンスクラス】
本日のテーマは「いろんな記念日ーいい◯◯の日」11月に多い「いい◯◯の日」に注目し、どんな記念日があるのか調べた中でいくつかピックアップし、いい◯◯とはどんな事?いい◯◯の反対ってなんだろう?など様々な視点から対話を進めていきました。

そんな対話の途中でふと思いついてしまったソフィーっこ達。
記念日(月日)を身体で作ったら面白そう(*‘▽’*)思いついたらまずやってみるのがソフィーっこ。
みんなで一丸となり数字をいかにリアルに表現できるかで大盛り上がり!写真を撮ってちゃんと数字に見えるか確認しながら工夫していました。

その後は「自分の記念日」を考えていきました。
自分にとってのいい◯◯とは?と考え始めると子どもたちは途端に自分ごととして捉えられ、考えが深まっていくのを感じました。それぞれがホワイトボードに書き出すことで視覚でも表現されるので自分自身でも振り返りやすく、更に周囲との共有もしやすくなり、視野がどんどん広がっていきます。意見を言い、相手の意見を聞き、視覚に見える形で表現し、時には全身を使って「表現」と「対話」を楽しみました。

【ビギナークラス】
「やっぱりおおかみ」の作者・佐々木マキさんの作品にはオオカミを取り上げた作品が多く、「ぶたのたね」では思わず声をだして笑ってしまうほど面白く、そこでも愛らしいオオカミが登場します。佐々木マキさんの作品の他にもオオカミが主人公の絵本は数多く存在し、昔からオオカミは作者により個性豊かに表現されてきました。その様々なおおかみ絵本の中でもひときわ心揺さぶられる作品が「やっぱりおおかみ」です。

講師の岩間が読む「やっぱりおおかみ」に全員が目も耳も奪われ、それまで賑やかにしていた子も絵本の世界に入り込んでいきました。絵本の後で気になった場面やポイントを聞くと「なんでブタはピンクじゃないの?」などたくさんの不思議があがり、一人一人が見つけた不思議ポイントを絵本と照らし合わせてみんなで共有しました。

絵本を自分で読んだり、読み聞かせを聴いたりするだけでなく、こうして不思議に立ち止まり、対話を交わすことで今までよりも広い視野で絵本を感じとる良い体験となった事と思います。(ライター:朝倉)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局