【実施レポート】こども哲学教室ソフィー@オンライン

今回また新たな参加者が体験に来てくれたので、長めの自己紹介、哲学対話の説明、哲学対話をより気軽に楽しめる「レベルアップゲーム*」という流れで進めました。

*レベルアップゲームとは、お題に対してピッタリだと思う物を持ってきて、次の人はそれよりもピッタリだと思う物を持ってきて、両者張り合います。

例えば「強い」をお題として、鉛筆(思い通りにかける鉛筆は強い)←消しゴム(消せるから鉛筆より強い)、消しゴム←ハサミ(切り刻めるから消しゴムより強い)と言ったように、理由を話し合いながら勝敗を決めていきます。自己紹介では夏休みの自由研究のテーマや最近関心があることなどを各々教えてくれました。動物園で見たトラやパンに生えるカビ、コーヒーなど、どれも日常の中での実体験から湧き出たテーマを自由研究で探究しようとしているのが印象的でした。そして「哲学対話とは」「楽しむコツ」「対話の際に守ってほしいお約束」を伝えて、いよいよお待ちかねのレベルアップゲームへ。

テーマは「いらないもの」「つまらないもの」「いるもの」の3つから子どもたちに選んでもらいました。しかしどれも全会一致とはならず、それぞれ手を挙げなかったテーマだと思いつかないかもーと言っていた子どもたち。それでも希望者の一番多かった「つまらないもの」に決めると、みんな一生懸命考えて持ってきてくれました。1回戦目は算数の教科書VSキャンディの包装のゴミ。はじめは「算数!」と言って教科書を持ったAさん。算数は計算とかばかりでつまんないというところから始まりましたが、算数が好きな子もいる中で話していくうちに、「身近な問題を扱うならつまらなくないかも」ということに気づき、算数そのものではなく、算数の教科書で戦うことにしました。続いてキャンディの包装のゴミ。「紙のゴミなら工作に使ったりもできるけどこれは違う」、「何にリサイクルされるかでつまらないかどうか決まる」、「ゴミはつまらないものというよりいらないものじゃないか」、「逆に楽しいゴミにはプチプチとかもある」などの意見がでました。そして最後にどちらがよりつまらないかみんなで決め、算数の教科書が選ばれました。2回戦目は勝ち残った算数の教科書VSどっきり企画でした。どっきり企画で「人が困っているのに何が面白いのか」という意見に対し、「やられる側はいやだけど、見ている分には表情とかが面白い」といった意見も。あまり長く対話する時間はありませんでしたが、ひとまずどっきり企画が勝利。対話の時間によっても勝敗が変わるかもしれないところもこのゲームの面白さかもしれないですね。

こども哲学教室ソフィー@オンラインでは毎月第1、第3土曜日に開催しております(日程変更もありますので申し込み時にご確認下さい)。体験も随時募集しております。お気軽にご相談下さい。
(ライター:かなこ)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局