10月より感情をテーマにしたエモーション・クロッシング展が開催中です。
「金曜夜の哲学カフェ」も毎週行われています。10/25のテーマは、「記憶のなかに、どんな感情が見つかる?」でした。
前半は、「頑張って乗り越えたこと」「子供の頃夢中になっていた遊び」などのいくつかのテーマから具体的なエピソードを思い出し、様々な感情を表す言葉が記載されているカードを広げて眺めながら「当時の感情」と「思い出している今の感情」について共有しました。「缶けり」や「ドロケイ」など共通の遊びが出され、なつかしさとともに、どうしてそういう遊びが行われなくなっていったのか?という話が展開しました。
後半は、前半の時間をふまえて感じたことを問いの形にし、いくつかの問いを合体する形で「忘れた方がラクか?」という問いについて対話をしました。苦しかったことであっても、忘れられることと忘れられないことがあるが、何が違うんだろう?というところから対話が始まり、忘れた方がラクだけれど「感情が激しく動く」ことに加えて、「自分の力ではどうにもできないという無力感があるとき」などに余計に忘れられなくなるのではないかということが見えてきました。一方で、忘れたと思っていることでも、実はフタをしているだけで、何かをきっかけに当時の感情が再現されることもあるということも、話しながら見えてきました。
少人数でしたが、お互いの話にじっくり耳を傾け合うことができ、記憶には様々な感情や感覚が埋め込まれているということを改めて実感する時間となりました。またそれを初めてお会いする方々と共有できたことにあたたかさとうれしさを感じました。
11/29(金)はお休みですが、それ以外は12/25までの会期中のすべて金曜日の夜哲学カフェが開催されています!アーダコーダメンバーを含め様々な方が哲学カフェの進行役を務めています。
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(ライター:大前)