【開催レポート】金曜夜の哲学カフェ@エモーション・クロッシング展(11/15)

金曜夜の哲学カフェ。11/15のテーマは「ゆっくり、じっくり、いまを感じる」でした。

やるべきこと、やらなきゃいけないことがたくさんあって忙しい日常。今回の哲学カフェでは、ふと立ち止まり、自分のいまの心の中に目を向けることから始めました。「作品を見たけどよくわからなくて、もやもやしている」「さっきまで職場で大変なことがあって、まだそのことが気になっている」「初めて会った人と円座になって顔を合わせて、そわそわしている」など、お互いの気持ちを聞き合い、いまのこの場に対しての見え方がそれぞれでまるで違うことが伺えました。

そこから考えたい問いを出し合うと、「感情は手段なのか目的なのか?」「そもそも感情ってなに?」「いまってなんだよ」など感情や今回のテーマに関する問いが多く出されました。最終的に選ばれたのは「感情は必要なのか?」という問い。怒りや悲しみといったネガティブな感情は不要ではないかという意見に対して、「怒りや悲しみがあるから、喜びを感じることができるのではないか」「そもそも怒りや悲しみはネガティブな感情ではなく、ある種のエネルギー。それがネガティブな行動に向くことが多いかもしれないが、そうではないこともある」などさまざまな考えを出し合いました。今回の哲学カフェはここには書けないようなそれぞれの思いの丈を聴き合う時間だったように思います。金曜夜の哲学カフェはある種の「アジール」なのかもしれません。

次回アーダコーダメンバーが進行役を務める回は12/20(金)となっています。テーマは「「怒り」×「悲しみ」=?」、進行役は同じくつのだです。いくつか感情の掛け算を試してみて、その掛け算の答えとなる感情がありうるのか、あるとしたらそれはどんな感情なのか、みんなで話しながら考えてみたいと思います。
(ライター:つの)

11/29(金)はお休みですが、それ以外は12/25までの会期中のすべて金曜日の夜哲学カフェが開催されています!アーダコーダメンバーを含め様々な方が哲学カフェの進行役を務めています。

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この記事を書いた人

アーダコーダ事務局