【開催レポート】金曜夜の哲学カフェ@エモーション・クロッシング展(11/22)️

金曜夜の哲学カフェ。今回のテーマは「AIは、共感しているの?」でした。参加者は15名で、初めての方やリピートの参加の方、親子で参加してくれた方、大学生などもいて、多様な年代での実施となりました。

前半はまず「どんなときに共感した/されたと思う?」という問いで、それぞれの体験を共有し、私たちは何によって共感した/されたと感じるんだろう?ということを考えました。対話のなかで見えてきたのは、共感には「わかる」「感情を共有している」ということが大きく関係しているということです。

後半は「共感のコアにあるものって何?」という問いで、前半で出されたすべての体験に共通するような共感の要素について考えました。後半の対話では「猫とわかりあえたような経験は共感なのか?」「赤ちゃんは共感するのか?」「共感は双方向なのか、一方通行なのか?」など参加者のみなさんからも活発に問いかけが出されました。また、近接した概念の言葉として「共鳴」、「共振」、「共有」、「同調」、「同感」、「同意」、「合意」、「寄り添う」、「愛情」などと共感は何が違うのだろうか?という話がされました。

それらの対話を経て見えてきたのは、共感のコアにあるのは、「同じような、もしくは似たような経験があることで、その感情や感覚がが想像できる」ということではないかということです。そして、完全に人のことをわかることはできないとしたら、共感とは「わかっているつもり」、「わかってもらえたつもり」ということなのではないかという意見も出されました。

最後に、今日のテーマである「AIは、共感しているのか?」という問いに対して、それまでの対話を踏まえて考えてみました。「している」「していない」と意見はわかれましたが、言語化することが難しく感じられる感覚を対話をしながら探ったことで、共感を様々な角度からとらえることができる時間になったと思います。

進行をしていて、みなさんが活発に手を挙げて発言されていたり、「たしかに!」などと深い納得が起こったりしていて、一期一会の方々がこのようにお互いをしっかり聞き合う場が実現していることに、哲学カフェの醍醐味を感じました。

️哲学カフェは12月25日までの開催期間中の毎週金曜夜に行われています。
次回アーダコーダメンバーが進行役を務める回は12/20(金)で、テーマは「「怒り」×「悲しみ」=?」です。いくつか感情の掛け算を試してみて、その掛け算の答えとなる感情がありうるのか、あるとしたらそれはどんな感情なのか、みんなで話しながら考えていきます。

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(ライター:大前)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局