【開催レポート】金曜夜の哲学カフェ@Alternative Living展(2/14)

金曜夜の哲学カフェ。2/14のテーマは「テクノロジーで暮らしはよくなるのか」でした。

エアコンや車、インターネットにスマートフォン・・・。テクノロジーの発展は時代とともに私たちの暮らしを大きく変えてきました。そしてその変化は、今後も続いていくことでしょう。確かに、テクノロジーは私たちに快適さや便利さをもたらしてくれます。しかし、それは本当に暮らしをよりよいものにしているのでしょうか。私自身、この問いに対しては明確な考えを持てていませんでした。だからこそ、今回の哲学カフェでの対話を通じて、このことを深く考える機会になりました。

対話の中で、「暮らしがよくなる」と「人間がよくなる」は同じことなのか、という視点が浮かび上がりました。たしかに、テクノロジーによって私たちの生活は圧倒的に便利になりました。しかし、それが人間そのものの成長や幸福につながっているのかというと、正直なところ疑問が残ります。便利さが増した結果、何かを失ってはいないのだろうか。そんな思いが私の中で渦巻いていました。

こうした問いを胸に、今回の哲学カフェではさまざまな視点から意見を交わしました。一人で考えるだけでは得られない発見があり、普段触れることのない考えに出会う機会となりました。参加者からは次のような感想が寄せられました。

  • 「考えの深め方、化学反応など、一人で考えるのとは異なる体験ができました。」
  • 「予想以上に楽しかったです!ファシリテーターの空気感って出ますね…。」
  • 「参加する前は正直期待値が低かったですが、普段接しないお仕事の方の視点からのご発言が新鮮でおもしろかったです。」

このように、対話を通じて考えが深まり、思いがけない方向に議論が展開していくことも哲学カフェの魅力だと感じました。今回の哲学カフェでは、単にテクノロジーの進歩を享受するだけでなく、その進歩が私たちにどのような影響を与えているのかを問い直す機会となりました。対話の中で生まれた新たな視点を胸に、これからもテクノロジーと暮らしの関係について考え続けていきたいと思います。金曜夜の哲学カフェは、日常の喧騒から離れ、自分自身や社会についてじっくり向き合う貴重な場なのだと改めて感じました。(ライター:つの)

3/23までの会期中のすべて金曜日の夜に哲学カフェが開催されています!今後のラインナップは以下になります(残りすべての回でアーダコーダメンバーが哲学カフェの進行役を務めます)。
・3/14(金)テーマ「「住める」と「暮らせる」の境界は?」。進行役:安本志帆
・3/21(金)テーマ「未来の暮らしで、私たちの身体感覚はどう変わる?」ゲスト:河野哲也、進行役:大前みどり
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この記事を書いた人

アーダコーダ事務局