【開催レポート】「10代のための哲学対話部@オンライン」6月第1回イベント

開催日時:6月23日(日) 14:00~16:00

参加者:6名(内インターン生3名)

進行役:内藤脩平

 今回はzoomにて行いました。

 また、スライドの内容(特に哲学対話の理念やルールを説明するパート)は、『考えるとはどういうことか』(梶谷真司)を主に参考にしつつ、自分がいままで哲学対話に参加してきた中で感じたことを盛り込みました。

始まり

 申込者4名のうち3名が参加してくれました。

 14:05にイベントを開始し、スライドの流れに沿って進めていきました。

プレゼンテーション

 スライドの内容は以下の通りにしました。

  0.はじめの挨拶、今日の流れの紹介 

  1.哲学対話とは?

  2.哲学対話のルール紹介

  3.アイスブレイク(自己紹介&質問ゲーム)

  4.問い出し&問い決め

  5.対話パート ←14:20くらいに軽い休憩をはさみます!

  6.おわりの挨拶

 上の0のパートにて、今回のイベントにおける注意点をお話ししました。以下、スライドからの抜粋です。

  SNSに参加者の個人情報や誹謗中傷を書き込むのはNG

  録画や録音、スクリーンショット等もご遠慮ください…

  でも、、、メモをとったり、感想をSNSに投稿したりするのは大歓迎!

 その後、哲学対話とは何ぞやということについてお話ししました。

 この説明パートでは「哲学対話は自分の世界を広げることにつながる」ということと、哲学対話における哲学とは学術的な「哲学」とは異なるものである、という点です。

 今回のイベントにおけるルールは以下のように設定しました。

  ① 何を言ってもいいし、何も言わなくてもいい。

  ② 悪口や誹謗中傷をしない。

  ③ 知識ではなく、自分の経験にそくして話す。

  ④ 話がまとまらなくてもいい。

  ⑤ 意見が変わってもいい。

  ⑥ 発言したいときには手を挙げる。

 口頭にてそれぞれのルールの詳細を説明しました。

 アイスブレイクとしては、以下の3点を各参加者に発表にしてもらうやり方をとりました。

  1.今日呼ばれたい名前

  2.参加しようと思ったきっかけ(「なんとなく」でもOK!)

  3.「もし魔法が使えたら何がしたい?」

問い出し

 今回は事前にテーマや問いを設定せず、イベント当日に参加者からやってみたいテーマや問いを募るという形をとりました。

 以下が参加者から出た問いです。

  ・「生きる力って何だろう?」

  ・「多様性はどこまで許される?」

  ・「どこまでが正義でどこからが悪なのか?」

  ・「なぜ人は悪事をはたらいてしまうのか?」

  ・「『八方美人』ってなんで悪いの?」

  ・「精神的な『豊かさ』ってなんだろう?」

 問い出しをしたあと、まず問いの整理を行いました。具体的には、問いの中で意味が分からないものなどがある場合にその問いの提案者に質問したり、関連性のある問いをまとめたりという作業です。今回の場合、出た問い同士にそこまで強い関連性があるわけではなかったので、問いをまとめるようなことはしませんでした。

 問いの整理のあと、投票によって今回対話する問いを決めました。今回は「『八方美人』ってなんで悪いの?」になりました。

対話

 「『八方美人』ってなんで悪いの?」という問いを挙げたのは私だったので、対話パートでは私の発言から始めることになりました。まず私は以下のようなことを述べました。

・「八方美人」が嫌われる理由って意外と曖昧だよね。

・韓国にも「八方美人」という言葉が全く同じ字面(発音は違うが)で存在しているものの、そのニュアンスにマイナスのイメージは全くなく、むしろ「ありとあらゆることをできる能力がある」という意味で使われるらしい。一方、中国にも似たような言葉があるが、そちらには日本の「八方美人」と同じようなマイナスのイメージがあるという。ではなぜ、日本と中国では「八方美人」という言葉にマイナスのイメージがあるのだろうか。(ライター:内藤)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局