

6月の哲学プラクティスあれこれゆるゆるトークのテーマは「福祉の現場と哲学カフェ」️
10年以上哲学カフェを続けていらっしゃる認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ(以下、レッツ)の久保田翠さんをゲストにお迎えし開催しました。
まずは、久保田さんがレッツを立ち上げるに至った経緯から。社会の「あたりまえ」なんて、お構いなし。「あるがまま」を貫き通す、重度の知的障害者「たけし」さんのこと。「たけし」さんとの出会いによって生まれたレッツは、2004年設立以来、障害や国籍、性差、年齢などあらゆる違いを乗り越えて、ともに生きることができる社会づくりを目指し、アートプロジェクトやワークショップ、居場所づくりなど様々な活動を行ってきたそうです。
現在は、障害のある人が自分らしく生きることを支える施設「障害福祉サービス事業所 アルス・ノヴァ」重度訪問介護、行動援護、移動支援等を行う「ヘルパー事業所アルス・ノヴァULTRA」、地域活動支援センター「ちまた公民館」、様々な人たちが集う、文化発信拠点「仮称)たけし文化センター連尺町」を運営されています。それらの拠点の紹介や、なぜ街中に複数の拠点を持っているのかについて。さらに、それぞれの場で行われていること(シェアハウスやゲストハウスの運営ーそこでは「たけし」さんもヘルパーさんの支援を利用しながら生活されいる、たけしと生活研究会、クラブアルス、タイムトラベル100時間ツアーなど)と、そこで大事にされていることなどについてお話しいただきました。
そして、それらの事業の傍ら、実はもう10年ほど前から継続的に行われている哲学カフェのことについても伺いました。基本的には月1回「かたりのヴぁ」という哲学カフェを開催。さらに2024年度は「みどのヴぁ」として久保田さんが進行役を担当する哲学カフェを月1回実施されていたそう。また、支援会議ではなく「しえんかいぎ」というスタイルで、哲学カフェの要素を取り入れ、支援のあり方を考えることもあるそうです️。
例えば、水が大好きで、水をかぶりたがる人がいる。でも、「問題行動」として止められてしまうこともこれまでは多かった。けれど、「問題行動」だからダメとする前に、「なんで水がダメなんだろう」と考えていく先に、出てくる支援の形があると言います。「前提を疑うという哲学カフェ的な要素を入れることで、これまでとは違う支援になっていく」という久保田さん。パッと答えに飛びつかない、わからなさに佇む力を感じました。(ライター:井尻)
今後の哲学プラクティスあれこれゆるゆるトーク(毎月1回開催)の開催スケジュールは下記の通り。
7月開催:【アーカイブ配信あり】哲学プラクティスあれこれゆるゆるトーク「東南アジアで哲学するとは 〜ジオフィロソフィー入門〜 」
[ 日時 ] 7月22日(火) 20:00~21:30 (アーカイブ配信あり)[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ
[ 場所 ] オンライン
[ 対象 ] 定員30名程度
[ 参加費 ] 1,500円
[ 申込方法 ] Peatixページから詳細・お申込はこちら
8月開催:【アーカイブ配信あり】哲学プラクティスあれこれゆるゆるトーク「哲学対話についてどのように語り、記録するのか~『哲学対話日記』の著者たちと考える」
[ 日時 ] 8月2日(土) 10:00~11:30 (アーカイブ配信あり)[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ
[ 場所 ] オンライン
[ 対象 ] 定員30名程度
[ 参加費 ] 1,500円
[ 申込方法 ] Peatixページから
詳細・お申込はこちら
9月開催:【アーカイブ配信あり】哲学プラクティスあれこれゆるゆるトーク「共通了解を目指す哲学対話:本質観取ってなに?」
[ 日時 ] 9月6日(土) 10:00~11:30 (アーカイブ配信あり)[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ
[ 場所 ] オンライン
[ 対象 ] 定員30名程度
[ 参加費 ] 1,500円
[ 申込方法 ] Peatixページから
詳細・お申込はこちら



