8月の哲学プラクティスあれこれゆるゆるトークのテーマは「哲学対話と記録」️
ゲストには、『哲学対話日記』の著者のうち、6名をお迎えしました。『哲学対話日記』は、2024年5月、文学フリマ東京38で初売りされた日記アンソロジーZINEです。その後、「哲学対話日記1.5」「哲学対話日記2」も刊行され、書店での取り扱いも開始、静かな話題を呼んでいます。
最初に、この『哲学対話日記』シリーズの企画・編集者でもある小川泰冶さんより、この企画についてご紹介いただきました。
「哲学対話」と「日常」のつながりを、日記として集めることで、哲学対話について「やり方」や「コツ」などとは違った視点から捉えられるのではないかと思い、企画をスタートさせたという小川さん。
その呼びかけに応じた人たちが「さまざまな場でさまざまな人と哲学対話をした日の日記」を寄せ、『哲学対話日記』が出来上がりました。他のゲストの皆さんにも、自己紹介いただいた後、話題は「『哲学対話日記』を読んでみて、書いてどんなことを思ったか」に。
「自分の日記を読み返したときに、その時の自分にきゅっと戻る気がして。それはいいことなのかな、悪いことなのかな」
「日記を読むことで、名前だけ知っているけれど実際には会ったことない謎な人の、ひとまとまりの像を掴ませてもらうことができたように思う」
「この人がこういうふうに生きてきたから、この問いに関わっているんだ、というのがわかるというのが、この日記を読んでよかったところ」
などといった発言がありました。その後も、
「日記を読むこと、読まれること」
「日記に現れてしまうその人となりやもっとコアのところ、魂」
といったことをめぐり、話はゆるゆると続いていきました。
著者たちの中にも、もともと日記を書いているという人、このZINEのために久しぶりに書いたという人、普段書いている日記は誰にも見せない日記だという人、さまざまな人がいましたが、改めて「哲学対話」「日記」そして「対話を記録すること」について考える機会となりました。
(ライター:井尻)
次回のゲストは立教大学の渡邉文さん。渡邉さんは現在一児の母として3歳の娘さんを育てながら、子どものための哲学に関するご研究をされています。今回は子育てと哲学対話の関係について、渡邉さんが今年2月にご発表された「「哲学的共存」に関する考察ー2歳児との会話分析」という論文の話も交えながら、あれこれゆるゆるとお話を伺います。
[ 主催 ] NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ[ 日時 ] 10月29日(水) 20:00~21:30 (アーカイブ配信あり)
[ 場所 ] オンライン
[ 対象 ] 定員30名
[ 参加費 ] 1,500円
[ 申込方法 ] Peatixページから詳細・お申込はこちら


