
都内在住の小学生たちを対象として開催された、東京都の旧築地市場跡地で計画している新しいまちづくりに関するイベントにて、ワークショップ(意見交換会)を実施いたしました。この日は、隅田川を渡る水上バスからの見学や、旧築地市場跡地の視察があり、その後で、将来の計画についての動画やパース図(ビジュアルイラスト)を閲覧してからの意見交換会となりました。1~2年生のグループでは、何枚か用意されていた将来のまちが描かれているパース図を見ながら「どんなところが好き?/あまり好きじゃない?」と質問させてもらうところからスタートしました。
特に印象的だったのは、スタジアムのパース図で意見が分かれた時です。「有名な選手がたくさん来てくれると嬉しい!」と答える子がいる一方で「たくさん人が来ると道が渋滞する」「全員がスポーツが好きではない」と答える子たちもいて、大勢の人たちを集客できる施設ができることについて、ただ歓迎というだけではなく、いろんな見方もあることがわかりました。また、キラキラした人工的な建物のイラストから「ここに芝生がある。サッカーできるかな」「小さい植物があるよ」など、小さな自然があることを指摘してくれる子も何人かいて、新しくまちが生まれ変わっても、自然と共生していきたい気持ちもあることが推察されました。まだ見たことのないまちの映像を見ながら、「もし自分がこの街に住んでいたら?」と、未来の街にいる自分へ想像を膨らませる時間になったのではと思います。このイベントをきっかけに、今よりもっと築地のまちを好きになったり、まちの将来に関心を寄せたりすることができるようになるといいですね。
(ライター:みっちゃん)