【開催レポート】生田病院での哲学カフェ「成長ってなんだろう?」

2月21日、川崎市の生田病院にて、職員の皆さんを対象に哲学カフェを実施しました。退院支援の一環として「自分の考えを言葉にする機会」の必要性が話題に上がり、その可能性を探る中で、アーダコーダにご相談をいただいたことがきっかけです。

今回は、まずスタッフ向けに哲学カフェを体験していただくことを目的に、10名の方が参加。冒頭では哲学カフェの考え方や進め方について簡単な紹介を行い、その後「成長ってなんだろう?」という問いをめぐって語り合う時間を持ちました。

当日の問いは、事前にこちらから複数の候補をご提案し、その中から選んでいただいたものです。「退院はどのような意味を持つか?」「人はどう新しい環境に適応するのか?」「楽しさの感じ方は変わるのか?」など、現場での日々と自然に接続するような問いがいくつも並びました。

対話では、「成長とはできることが増えること」という考えに対し、「できないままの自分を受け入れることも成長なのでは?」という意見も出るなど、それぞれの言葉でゆっくりと考えを深めていく時間になりました。

問いに真剣に向き合う空気が静かに流れていたのが印象的でした。私自身にとっても、医療現場で哲学カフェがどのように生きるかを考える大切な機会となりました。
(ライター:角田)

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アーダコーダ事務局