【実施レポート】座間市立東地区文化センターでの哲学対話

6月19日、座間市立東地区文化センターにて「ひがしファミリー学級」の連続講座のうちの一回をアーダコーダが担当し、お母さんたちとの哲学対話を実施しました。用意していた複数の問いの中のうち、参加者の方々に選ばれたのは「怒るっていけないことなの?」という問い。

子育てにおける怒り、夫婦関係での怒り、日常の中で誰もが抱くことのある「怒り」という感情について、少し立ち止まってゆっくりじっくり考えてみようという時間です。はじめに、参加者の皆さんから「最近怒ってしまった場面」や「怒らないように我慢したこと」など、身近なエピソードを出してもらいました。

子どもに対して、夫に対して、自分自身に対して――それぞれの「怒り」が語られるうちに、「怒るって本当に悪いことなの?」「怒らないことがいいことなの?」という問いが自然と浮かび上がってきているようでした。「怒ると後悔するけれど、怒らないと伝わらない気もする」「怒りは連鎖する」「子どもが怒っているとき、どう受け止めてあげたらいいのか」など、さまざまな声が実体験と共に出てきました。対話の中で、他の人の話を聞くことで「自分だけじゃなかった」という気付きが生まれたり、「怒りにもいろんな形がある」と新しい視点を得たりする姿が見られました。

お互いの経験や考えを尊重しながら、じっくりとゆっくりと「怒り」について考えることのできる、穏やかで深い時間となりました。

(ライター:とばせ)

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アーダコーダ事務局