【実施レポート】東村山むさしの第二認定子ども園「こども哲学」

2025年6月4日に今年度1回目のこども哲学を年長児クラスにて実施しました。

初回のテーマは「自分ってなんだろう?」です。哲学的でちょっと難しそうなテーマですが、様々な遊びや他者(友だちや先生たち)を通して自分と向き合うことを試みました。

まずはゲームを通して自己紹介をしたり、絵本「じぶんだけのいろ」を読んで「自分」について思いを巡らせました。その後、「自分の色」を絵の具で作ってみることに挑戦!沢山ある絵の具を自由に使って「自分の色」を描き、その作品に「タイトル」をつけてもらいました。

自分の好きなもののイメージから描き始める子もいれば、そのときの気持ちを表現している子も。向き合い方は様々でしたが、それぞれの仕方で自分の色と向き合っている姿が印象的でした。

仕上がった作品はそれぞれの「自分らしさ」が豊かに表現され、どれも素晴らしく「哲学的」な作品となりました。最後につけた「タイトル」も、それぞれの個性が光っていました。

「こども哲学」は「みんなで輪になって座り、問いについて話す」というスタイルを想像される人も多いかと思いますが、対話や哲学の営みは多様であり、そのようなスタイルだけに留まらないと考えます。

今回のように、作品を描くということを通して、刻々と変化する色、周りの友だちや先生からの言葉やまなざしに応答していくことも、自分や他者と共にする「哲学」や「対話」の1つではないでしょうか。

保育は「生活」を営む場です。こども哲学の時間も、その時間だけが切り取られるものではなく、生活との接続のもと行われるべきものだと考えます。アーダコーダも子どもたちと共に生活を営む仲間として、哲学の時間を作っていきたいと思います。
東村山むさしの第二認定子ども園では、今年度全8回のこども哲学を実施予定です。
 (ライター:尾崎)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局