【実施レポート】武蔵野大学高等学校「Liberal Arts Musashino」第1ターム

武蔵野大学高等学校1年生を対象とした哲学対話の第1タームを実施しました。本講座は、LAM(Liberal Arts Musashino)と呼ばれる学校独自の教育カリキュラムの一環として実施されており、半期ごとに生徒が希望する講座を選択して受講します。第1タームの受講生は約35名で、中学からの内部進学生と高校からの入学生が混在しており、互いに初対面となる生徒も多く見られました。

今年度の受講生も、ほとんどが哲学対話に初めて触れる生徒たちだったため、初回の授業では哲学対話の説明や、授業で大切にしたい姿勢について丁寧に共有しました。講師からの問いかけに対しては、やや緊張した様子も見られましたが、回を重ねるごとに少しずつ発言が増えていきました。

2回目までの授業では、聞くこと・問うことに意識を向けるための質問ゲームを中心に取り組みました。日常的なテーマでは自然と笑いが生まれ、一方で抽象的な問いに対しては沈黙の時間を大切にしながら考え込む姿も見られました。

3回目からは哲学対話に取り組みました。問いの立て方やグループ編成などを工夫しながら、生徒一人ひとりが自分の考えを言葉にし、他者と共に考える時間となるよう進めました。最初は発言にためらいを見せる生徒もいましたが、少しずつ自分の考えを言葉にする姿が見られるようになり、互いの意見に耳を傾けながら対話を楽しむ雰囲気が生まれていきました。

第1タームを通して、生徒たちはさまざまな問いをきっかけに、自分や他者の考えに触れながら対話を重ねてきました。授業の時間だけでなく、日常の中でもふと立ち止まって問い、誰かと考えを交わす時間が生まれていくと良いなと思います。

(ライター:幡野)