【開催レポート】信州上田おかみの森がっこ「体験から学ぶ こども哲学ってなに? 最初の一歩講座&進行において大切なこと講座(出張講座)」

12月14日(土)、信州上田おかみの森がっこの方々にお呼びいただき、地域の教育関係者や子育て支援活動に関心のある方々を対象に、長野県上田市にある塩田の里交流館にて、出張講座を開催しました。

講座では、まず「こども哲学とは何か」「こども哲学の歴史」「国内外におけるこども哲学の実践事例」などについて講義を行い、こども哲学の意義や活用方法について共有しました。その後、実際に問い出しからこども哲学を行い、参加者からは「どうしたら自分を好きになれるだろう」「セーフティをどうしたらセーフに探究できるか」など興味深い問いが数多く出された中、最も票数の多かった「生き心地がよいとはどのような状態か」という問いになりました。

哲学対話は、参加者同士が輪になり、コミュニティボールを使って行いました。発言者がじっくりと自分の考えを話し、他の参加者はそれを聴くという安心感のある雰囲気の中、対話は進みました。参加者は、自身の概念が他者の視点を通して新たな形に再構築される感覚を楽しみながら、多様な視点から問いを深めていきました。

哲学対話の後には振り返りを実施しました。その中では対話のルールづくりについても触れ、特に子どもとの哲学の場では、ルールを一緒に決めることが対話をより良いものにする鍵であることを講師からお伝えしました。このようなルールづくりのプロセスは、子どもたちが安心して自分の考えを話すための基盤となるだけでなく、大人の参加者にも共感を持って受け入れられました。

「普段の活動に取り入れたい」「対話を通じて新たな発見があった」といったポジティブな感想も多く寄せられ、こども哲学の実践が日常の中でどのように役立つかについての気づきが共有されました。
(ライター:つの)

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アーダコーダ事務局