
開催日時:6月22日(日)19:30~21:00
参加者:10名(内インターン生3名)
進行役:いわた
今回のイベントでは、小学生から大学生まで、幅広い参加者さんが来てくださいました。流れとしては、哲学対話についての説明→自己紹介→問い出し・問い決め→哲学対話の順に進めました。
哲学対話とは、ここでは「答えのすぐに出ない、決まっていない問いに向き合ってみんなで一緒に深く考え、話し合う場」と定義しました。
また、参加してくださっている皆さんが安心して対話ができるように5つのルールを設けています。
① 意見は無理に言わなくても大丈夫
② 発言する時は手を挙げよう
③ 分からないところがあれば質問しよう
④ 意見がまとまらなくても、途中で変わっても大丈夫
⑤ 人を傷つけたり、頭ごなしに否定したりしない
このイベントでは事前にテーマを決めていなかったのでみんなで問いを出し合い、出てきた11個の問いの中から多数決でこの問いに決まりました。
なぜ自分と人を比べてしまうのか?
学校では「自分と人とを比べずに、自分のいいところを見つけよう」と言われるけれど、友達が自分の持っていない部分を持っていると羨ましく感じてしまうので、どうしたら自分と人を比べずに自分を大切にできるかを考えたい、という思いから対話が始まりました。 まずはじめに、自分と人を比べることはダメなことなのか?という話になりました。成長に繋がることもあって必ずしも悪いことではないと思うけれど、比べることで自分が潰れてしまうのであれば良くないよね、といった意見が。
そこから、自分と人との比べ方にも、ライバルのような対等な関係性だったり、アイドルやスポーツ選手のような高い目標だったり、もしくは「見下す」といった比べ方もあるという話が出ました。 自分の好きなことで人と比べることは良い作用を生み出すかもしれないけれど、自分の好きなことでなくても、たとえばコミュニケーション能力とか学生だと受験勉強とか、できなければならないと求められているものにおいて自分と人を比べてしまうと辛いこともあるという意見もありました。
なぜ辛いのに、自分と人を比べてしまうのだろう。
この疑問の中で、比較は自己理解のための自然な現象なのかもしれないという意見が出ました。自分と人とを比べる中で、自分がどんな人間であるか見つけていく過程なのかもしれない、という話になったところで時間が来たため対話を終了しました。
最後の感想タイムで、みんな人と比べてしまうことは当たり前に受け入れていたという気づきがありました。でもそれだったらどうして学校は人と比べないでと言うのだろういう疑問も新たに出てきました。 今回は小学生から高校生まで幅広い10代の参加者がいたため、それぞれの立場で人と比べることについて考えられてとても面白い対話でした。
(ライター:いわた)
告知
「10代のための哲学対話部@オンライン」では7月もイベントを開催しております!★テーマ:言葉(問いは当日話し合って決めます!)
[ 日時 ] 7月27日 (日) 19:30~21:00
[ 場所 ] ZOOM
[ 対象 ] 学年の方 (定員10名)
[ 参加費 ] 無料
[ 申込方法 ] Google Form
こちらのフォームよりご応募ください!(締切 :7月25日 (金) 23:59 まで)
詳細はこちらから


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