【実施レポート】こども哲学教室ソフィー@オンライン

今回のテーマは【言葉のあいだをうろうろしてみよう】でした。

どんなに仲良しのお友達や大好きな家族でもある物事を目にした時、自分とその人で感想(評価)が違うことってありますよね?

今回はそんな日常のあるあるを元に
・私とみんなの感想(評価)にどんな違いがあるか
・その違いはどこから生まれているのか
を探ることに挑戦しました。

1つ目のお題は【かわいい⇔かっこいい】
いろいろな生き物を2つ言葉のあいだのどこに置くか考えるところからスタートです。

「部屋の中で飼う犬はかわいいけど、盲導犬はかっこいいと思う」
「警察犬は盲導犬よりもかっこいい気がする。なんでだろう」
「みんなに気持ち悪いって言われるところも含めてトカゲってかわいいと思う」などなど

色々な意見を聞き合ううちに見えてきた「かっこいい」の共通点は「キリっとしてる×大きい」ここから「キリっとしてる」を対話を続けながら掘り下げていきました。

すると、どうやら見た目と印象(感想・評価)に関係がありそうだということに気付き「判断基準」の輪郭が見えてきました。

2つ目のテーマは【ルール⇔マナー】
「時間を守る」「電車内での様々な行動」「いただきますと言う」などをどう配置するか、少し抽象的なテーマでしたがそれぞれの考えを聞き合い一緒に考えました。

そこから

  • ルールとマナーの定義
  • 同じ行動でも相手や状況によってルールになったりマナーになる場合がある

など、普段あまり言語化する機会の無い事柄についてじっくり考えることが出来ました。

定義に関しては、「ルール=絶対守らないといけないもの」かな、と仮定して分類を進めていったところ「ルールは、命に係わるから絶対守らないといけないもの」なのかもしれない。
と「なぜ絶対なのか」を掘り下げて考えることが出来ました。私自身、「かわいい⇔かっこいい」はシンプルに見た目で判断しているような気がしていたのですが、みんなで対話を続けるうちに「キリっとしている」のなかには「厳しさ、真面目さ」のような、目に見えない「あり方、姿勢」が含まれていることに気付かされました。

さらに、授業内で使用したイラストでは「眉毛」でその違いが表現されていることも発見し、何気なく目にしている表現のなかにある意図に気付けたことがとても面白かったです。ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

(ライター:岩間)

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6月以降もソフィーは毎月2回、土曜日の午前中にオンラインで開催しています。
初めて子ども哲学を体験するお子さんから、数年間子ども哲学を続けているお子さんまで幅広い子どもたちが協力し合っていっしょに「問い」について考え、聞き合います。
常に2名以上の講師が、子どもたちの探究をサポートする体制をとっていますので初めてでも、お久しぶりでも安心してご参加ください。皆さんと一緒に哲学できることを楽しみにしています。

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この記事を書いた人

アーダコーダ事務局