「コッチの人? アッチの人?」から考える、自分と他者
今回のこども哲学教室では、ピーター・ウォーリー著『もしも友達がロボットだったら』の一節「コッチとアッチ」を題材に対話を行いました。
自分はコッチの人? アッチの人?
それは何によって決まるのだろう?
そんな問いから対話が始まりました。
子どもたちからは、
生まれた場所が大事だと思う
長く住んだら、その土地の人になるかもしれない
その場所の文化やルールに慣れることが大切なのでは
周りの人に認められたら、その土地の人になれるのかも
など、さまざまな考えが出てきました。
対話はさらに、転校生や外国にルーツをもつ人の話へと広がっていきます。
転校生は、いつから転校生じゃなくなるの?
自分がその土地に慣れることが大事? それとも、その土地の人に認められることが大事?
知らない場所に行って、認めてもらえなかったら、どんな気持ちになるだろう?
など、新たな問いをきっかけに、子どもたちは自分の経験や想像を持ち寄りながら、少しずつ考えを深めていきました。
こども哲学では、「正しい答え」を見つけることが目的ではありません。
友だちの考えに耳を傾け、
「そういう見方もあるんだ」
と新しい視点に出会ったり、
自分自身の考えを言葉にしながら、
「自分はどう思うのだろう」
と問いを深めたりすることを大切にしています。
「自分は何者なのか」
「人と人を分けるものは何なのか」
少し難しいテーマでしたが、あえて難しいテーマをソフィーの持つ安心できる場所で考える事により、互いの考えを受け止め合え、一人ひとりが自分なりの問いを育てられる時間となったのでは?と感じました。
(ライター:朝倉)

