【実施レポート】こども哲学教室ソフィー

今回のテーマは、
「ゆるす?ゆるさない?」

まずは、最近あった「ゆるーす!」「ゆるさーん!」な出来事を紹介するアイスブレイクからスタートしました。

誰かにされて嫌だったこと、でもまあ許せたこと、今でも許せないこと。
それぞれの話を聞いているだけでも、「それは許せるんだ!」「私はそれなら許せないかも」と、感じ方の違いが見えてきます。
今回は、いくつかの場面をもとに考えていきました。

「朝起きたら、楽しみにしていたプリンがなくなっていた。ゆるす?ゆるさない?」
「妹だったら許せないけど、じいじやばあばだったら許せる」
「嫌なのは同じだけど、誰に食べられたかで“ゆるさん!“の気持ちの強さが違う」
「怒るのは疲れるし、また買えばいいから許す」
同じ出来事でも、相手との関係によって気持ちは変わるようです。

続いては、
「遊ぶ約束をしていた友達が、別の子と遊んでいたら?」
「仲のいい友達なら許す」
「好きな友達には怒れない」
「悲しい気持ちにさせられたら許せない」
など、いろいろな意見が出ました。

その一方で、「誰と遊ぶかはその子が決めることだから、こっちが“許す・許さない“と決めることじゃない」という声も。

さらに、その友達が怪我をして病院に行っていたとしたら、
「しょうがない」
「ゆるすとかゆるさないとかじゃない」
「でも、なんで連絡してくれなかったの?とは思う」
と、また少し見方が変わっていきました。

話していくうちに、
「仕方ない」
「怒るか怒らないか」
「相手との関係の問題」
など、「許す/許さない」だけでは表せない気持ちもたくさん出てきました。

「“ゆるさーん!“から“ゆるーす!“に変わるのはどんなとき?」という問いには、
「怒るのがめんどくさくなったとき」
「相手が降参しているとわかったとき」
「シール交換みたいに、同じくらいの価値のものが返ってきたら許す」
「ずっと許さないこともある。でも怒りじゃなくて呆れになる」
という意見も出ました。

なかでも、「シール交換みたいに同じくらいの価値のものが返ってきたら」という表現は、子どもならではの具体的なたとえで印象的でした!

最後のこどもたちの感想はこちら。
「めちゃくちゃわからなくて、話しすぎた!」
「ゆるすとかゆるさないとかって、人によって違うなぁと思った」
「その時の状況や場面、相手との関係性によって変わるなと思った」

「許す?許さない?」という身近な問いから、相手との関係や悲しさ、怒り、謝ること、信じることまで、いろいろな話が広がった時間になりました。

(ライター:盛岡)