【開催レポート】金曜夜の哲学カフェ@Alternative Living展(2/7)

金曜夜の哲学カフェ。今回のテーマは“ブロックを使って考える「未来の暮らし」”でした。参加者は7名で、初めての方もリピート参加の方も交えて、じっくり対話する時間となりました。

前半はレゴブロックに慣れるため、いくつかの作品を作ってそれについて語るということを繰り返した後、それぞれの方が望む「未来の暮らし」について自由に作品をつくっていただきました。「体のパーツを自由に入れ替えられる」「AIと遊び仲間になってゲームやスポーツを楽しんでいる」「どこにでも行きたいところに行けるし、遠隔でやりたいことができている」などそれぞれの方が思い描く「未来の暮らし」を聞くたびに、そこかしこで「へえ~」という声があがっていました。専用のキットで同じパーツを使っているにも関わらず、1つとして似たような作品はなく、多様な表現がされているのがとても印象的でした。

後半はその作品たちを眺めながら、“私たちそれぞれが望んでいる「未来の暮らし」にはどんな共通した思いや願いがある?”という問いで対話をしました。キーワードとしてあがったのは「安定性」と「ランダム性」という言葉です。いつどうなるかわからないという不安定な状態ではなく、生活がこの先も続いていくんだという見通しの上に、いつでもどこでも自由に移動ができたり好きなことができるというランダム性があるといいという点が、比較的それぞれに共通していたようです。また、人生100年ではなく500年生きることになるとしたら、思い描くことは変わるだろうか?という問いかけもされ、うーんとみんなで考えこむ時間もありました。

レゴブロックで作品をつくって語るということを繰り返していたため、自然とお互いの作品やそれが表しているものに関心が向き、参加者同士で活発に問いかけあう場が生まれていたように思います。そして「未来の暮らし」についての期待や不安、希望、絶望など、多様な視点からの意見を聞き合ったことで、あらためて自分はどんな未来を生きていくことになるのだろうということを立ち止まってゆっくり考えられる時間になったのではないかと思います。

(ライター:大前 LEGO®SERIOUS PLAY®の技法と教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ)

哲学カフェ️は2025年3月23日までの開期中、毎週金曜夜に行われます。次回以降、アーダコーダメンバーが進行役を務める回は以下の通りです。参加費無料、予約不要ですので、ご都合のよい際にぜひふらりとお立ち寄りください!

2/14(金)テクノロジーで暮らしはよくなるのか?(進行:角田將太郎)
3/7(金)家具の役割とは?(進行:角田將太郎)
3/14(金)「住める」と「暮らせる」の境界は?(進行:安本志帆)
3/21(金)未来の暮らしで、私たちの身体感覚はどう変わる?(ゲスト:河野哲也、進行:大前みどり)

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この記事を書いた人

アーダコーダ事務局