神奈川県藤沢市の藤沢翔陵高等学校では、今年度も「総合的な探究の時間」のプログラムがスタートしました。年間約50コマにわたる本プログラムは、昨年度に引き続きアーダコーダが企画・コーディネートを担当し、先生方と連携しながら、生徒一人ひとりの探究活動を支援していきます。
4月の授業では、学年ごとに異なるステップで探究の土台づくりが行われました。1年生は「質問ゲーム」や「哲学対話」を通じて、自分の中にある疑問を見つけ、それを言葉にして他者と共有する体験を重ねました。クラス内での関係性が少しずつ築かれてきたタイミングでもあり、初めての「問い合い」を楽しむ姿が印象的でした。
2年生は、これから始まるゼミ活動に向けて、その準備段階として探究的対話や「クエスチョンウェブ」に取り組みました。1年間の学びを経て、探究への理解が深まっている様子がうかがえ、今後どのようなテーマを選び、ゼミに分かれていくのかが楽しみです。
3年生は、それぞれのゼミ内で個人の探究テーマに基づく具体的な活動をスタートさせています。昨年度の振り返りを踏まえ、問いの再構築や情報整理、今後のアクションプランづくりなど、より実践的なフェーズに進んでいます。
藤沢翔陵高等学校と協働しながら、生徒の興味や関心を起点とした探究的な学びを、今年度も丁寧に育てていきます。
(ライター:鳥羽瀬)