5月から7月にかけて実施していた山手学院でのじっくり考える会(全7回)が無事に終了しました。
今年度は、中学生・高校生約20名が参加。
哲学対話をはじめ、「問いの根っこ」を探る根っこワーク、数多くの問いから新たな一つの問いを作り上げていくワーク、そして最終回にはクエスチョンウェブにも挑戦し、一つひとつの問いを大切にしながらじっくりゆっくりと考えを深めていきました。
初回は少し緊張した様子だった参加者も、回を重ねるにつれて、自分の考えを安心して話したり、「それってどういうこと?」と互いの言葉を丁寧に聞き返したりする姿が増えていきました。正解を目指すのではなく、違いを楽しみながら考え続ける場が、少しずつ育っていったように感じます。
講座終了後の感想には、「これまでの話し合いは、一つの答えや結論を出すことが目的だったけれど、この講座ではさまざまな考えを持ち寄り、自分にはなかった視点に出会うことができた」という感想であったり、「じっくり考えることで、目先の感情だけで判断するのではなく、自分が本当に大切にしたいことや、見落としていた選択肢に気づけた」「最初は少し不安だったけれど、問いについて考え続ける時間そのものが楽しく、この経験をこれからも生かしていきたい」といった声も見られました。
7回の講座を通して印象的だったのは、問いに向き合う時間が、生徒たちにとって自分自身や他者の考えを知る機会になっていたことです。
一つの答えを見つけることよりも、自分の考えを言葉にし、他者の考えに耳を傾け、繰り返し考え直してみる。その積み重ねが、新たな視点との出会いや、自分らしい考えを育てる時間になっていたように感じます。
(ライター:鳥羽瀬)

