2月12日と13日の2日間、横須賀学院小学校1年生~4年生の児童に向けて、今年度2回目のこども哲学の授業を実施しました。前回は昨年9月でしたが、こどもたちは哲学の時間の約束や以前に対話した問いなどをよく覚えていて、授業に興味を持って取り組んでいました。1〜3年生は「生き物」と「生き物じゃないもの」の違いって? を共通のテーマに、そのさかい目を探ります。1年生の教室では自分の考えを発言し、ともだちの話に耳を傾けることを楽しむ姿が印象的でした。
「鏡は生きているかもしれない」という投げかけに対し、「映っているだけなんじゃないかな?」という意見も。「でも私の真似をするからただの板とは思えないよ」と、1年生の今しか生まれない問いをみんなで囲みました.
大人への入口に立っているこの時期の4年生、今わからないことや気になっていることから自分で問いを立てます。その後グループで一つの問いを選び、対話を深めました。「なぜ夜中にお菓子を食べてはいけないのか?」について話すうち、「大人はなぜ自分ではやるのにこどもには禁止するのか?」という新たな問いが生まれます。さまざまな角度から物事を捉え、疑問を言葉で表現し、問い続ける姿勢をとても頼もしく感じました。
長くともに対話を重ねてきた横須賀学院小学校のこどもたち、ひとりひとりの実りを感じる豊かな2日間となりました。会うたびにぐんと成長するこどもたちですが、時には立ち止まり、そして振り返ってゆっくり考える哲学の時間、また一緒に過ごせる日を心待ちにしています。(ライター:篠原)
