P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—

P4Eワークショップ:子どものための哲学対話—Philosophy for Children—

4歳から6歳までの子どもと、その保護者のための哲学対話イベント。4月より、毎月第4土曜日に開催してきました本イベントも、定期開催は残すところ2回となりました。ちいさな子どもたちが「問い」が好きだということは疑いようもありません。大人も答えを知らないような疑問への、子どもの意見をきいてみませんか?子どもたちの持つ、日常の何気ない疑問を大人も一緒に考えてみませんか?

イベントの概要

● 日時:2015年7月25日(土) 10:30〜11:30 (10:15より受付開始)

● 対象:4歳、5歳、6歳の未就学のお子様および保護者の皆様
※姉妹・兄弟でご参加いただいても構いません。

● 会場:東京大学 駒場キャンパス 21 KOMCEE 303

●定員:親子15組 (申込み先着順)

● 参加費:無料
※当日イベントの様子を撮影し、今後、UTCPや当団体の広報等に使用する場合があります。予めご了承ください。
※会場での飲食物の販売はございません。

● 使用言語:日本語

● 主催:特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ

● 共催:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属 共生のための国際哲学研究センター(UTCP)
上廣共生哲学寄付研究部門 L3プロジェクト「Philosophy for Everyone(哲学をすべての人に)

● 申込み:こちらのウェブフォームよりお申込みください。
http://goo.gl/forms/O57NZ4orMX

オーガナイザー

  • 川辺 洋平川辺 洋平

協力:梶谷真司 (UTCP・P4Eプロジェクトコーディネーター)

レポート

4歳から6歳の子どもたち11人が3つのグループにわかれ、保護者の方は一つのグループにまとまって、あわせて4つのグループでの哲学対話イベントになりました。こどもたちには、3つのグループで、男の子だけ、女の子だけが固まったりしないようにしてくださいと声をかけてみましたが、女の子は女の子、男の子は男の子同士のグループを作って対話がスタートし、未就学児でのグループづくりの特徴を感じる結果となりました。

対話のテーマは、6月に実施された「こどものための哲学対話」につづいて、絵本や紙芝居などの素材を用いずに「ペット」「旅行」「愛」の中から、それぞれのグループが好きなものを選んで対話をすることにチャレンジしました。

結果的にこどもたちのグループでも、おとなのグループでも、旅行をテーマにした話が共通していたのが興味深かったです。こどものグループでは、男の子のグループで「愛」に興味があるものの、語りたくないという声がきこえてきたり、「ペット」の話をしていたはずが、いつの間にかペットのうんちの話になってしまったりと、こどもたちの選んだテーマから一歩踏み込んだところにある本当の興味がかいま見えるところもありました。

おとなグループには40分間の対話を通しで、こどもグループには、15分間の対話を2回それぞれ実施しました。こどもグループの2回の対話の合間には、フルーツバスケットのゲームを挟んで、身体を動かしたり、発言をしたりする時間を取りました。

イベントの最後には、親子全員で大きな輪をつくり、それぞれのグループでどのような話が展開したのかを、進行役(ファシリテーター)が発表しました。このような大きな輪を作っての振り返り、あるいは対話の共有は初めてでしたが、お互いの顔と子どもたちの一体感が感じられ、次回以降も取り組みたいと感じました。

  

(川辺 洋平)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局