2017年度第2回こども哲学入門講座 / こども哲学実践講座

こどもの主体性を引き出す「こども哲学実践講座」
こども哲学入門講座 / こども哲学実践講座
「こども哲学」を行うために必要なことについて実践を通して学ぶ講座です。こどもたちとじっくり対話し、ゆっくり考えることにご興味ある方、自分もやってみたいという方、ぜひご受講ください。

【講座概要】

● 日時:
2017年11月11日(土)
10:00~13:00 (予定):入門講座
14:00~18:00 (予定):実践講座 ※入門講座を既に受講された方のみ受講可能です。
18:00〜19:30 (予定):懇親会(同会場にて、懇親会を行います。)

● 対象:
「こども哲学」に関心のある方
こどもの主体性を引き出す対話の場づくりに関心のある方
「こども哲学」や哲学対話を取り入れた授業づくり・教育実践に興味のある教員・教育関係者の方
※「こども哲学」未経験の方も歓迎です。哲学の知識は不要です。

● 会場:新宿NPO協働推進センター 501号室
東京都新宿区高田馬場4-36-12
※電車:高田馬場駅下車徒歩15分
※バス:小滝橋下車徒歩4分
アクセスマップはこちら

●定員:20人程度

●参加費:1講座 5,000円。同日の「入門講座」「実践講座」通し受講 9,000円。
懇親会費:1,500円(軽食、飲み物代として)
※参加費は当日会場にて申し受けます。

●主催:NPO法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ

●申込み:下記Googleフォームよりご入力ください。

https://goo.gl/forms/cpsPO2sMVUvHKKLj2

 

●メイン講師:堀越 睦

http://ardacoda.sub.jp/member/#horikoshimutsumi

●サポート講師:土屋陽介

http://ardacoda.sub.jp/member/#tsuchiyayosuke

※ほか、小学校、中学校、高校などでこども哲学を実践してきたアーダコーダメンバーが当日サポートいたします。

【予定プログラム】

●入門講座
1. こども哲学ってなに?
2. やってみよう!哲学対話
2.1 問いをつくる
2.2 探究する
〜休憩〜
3. こども哲学のレシピ
4. 質疑応答
5. 参考文献紹介

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●実践講座
1. ファシリテーターのためのヒント
2. やってみよう!ファシリテーション
〜休憩〜
3. 対話の振り返り
4. 質疑応答

 

●お問い合わせ先:info@ardacoda.com(事務局担当者宛)

 

【午前 こども哲学入門講座 参加者:29名】
今年度2度目のアーダコーダ主催こども哲学入門講座・実践講座も新宿NPO協働推進センターにて、多くの方にご参加いただき開催しました。

午前中の入門講座は、こども哲学の簡単な紹介映像を見ていただいたあと、参加者全員で輪になり、コミュニティボールをつくりながら自己紹介をしました。1.今日呼ばれたい名前、2.好きな色、3.世界で一番好きなモノ・コト、を紹介していくうちに少し硬かった参加者の表情が、だんだんとゆるんでいったのが印象的でした。学校の教室などでも学級びらきと合わせてみんなで一つのコミュニティボールを作ることがありますが、講座の参加者メンバーもその日限りではありますが、ゆるやかなコミュニティの始まりを感じていただけたのではないでしょうか。

そのあとは、こども哲学の理念と概要についての講義を20分ほど行い、現在のこども哲学を取り巻く状況について全員で理解を深めます。担当した土屋理事の専門性を生かした説明に熱心にメモをとっていらっしゃる姿も見られました。

講義の後は、3つのグループを作り、講師のファシリテーションのもと哲学対話を体験。3つのテーマ、「仕事」「幸福」「こどもとおとな」からひとつ選び、問いをつくるところからスタート。講義の中で紹介された、対話を深めるための問いかけを使いながら、どのグループもじっくり考え、対話をしました。実際に自分で哲学対話をしてみるのは初めてという方も。こども哲学といっても、まずは私たちおとな自身が哲学対話を楽しむことが肝心です。対話の後は、もう20分ほど講義をし、質疑応答へ。講座終了後、昼食中も講師やスタッフを捕まえて熱心に質問をしたり、参加者どうしで穏やかに懇談をしている様子が多く見られました。

【午後 こども哲学実践講座 参加者:25名】
1時間の休憩をはさんで午後は実践講座。入門講座を受講してくださった方のほとんどが、実践講座も受講してくださいました。実践講座のメインは、受講者のみなさんに哲学対話のファシリテーターを体験していただく時間です。そのために午後は、まずはファシリテーターのためのヒントについての講義からスタートしました。そのあと、5人のグループを5つ作り、哲学対話のアイスブレイクとしてよく活用する質問ゲームを体験します。講義だけではイメージしづらかったであろう様々な質問を、質問する側、される側どちらも体験していただけました。

そして、哲学対話のファシリテーター体験へ。これまでにファシリテーターの経験がある方も、初めてファシリテーターをやる方も、それぞれがその人らしさを出していて、毎回こちらとしても学ぶことがたくさんあります。みなさん長時間の哲学対話のなかで時に混乱しながらも楽しんで実践をしてくださっている姿が印象に残っています。ファシリテーターを体験した後は、講師やスタッフからフィードバックをもらいながら、改めてファシリテーションの難しさとそれぞれの課題を確認します。「対話のペースが早すぎる、と感じたときどうしたらよいか」「時間があまって、対話が一度結論めいた部分に落ち着いた際にどのように展開していけばよいか」「進行役自身が混乱しているときにはどのようにすればよいか」といった対話の際に陥るであろう難問も共有されました。

最後にアーダコーダの関係者が行なっているこども哲学の実践事例紹介等を行った後、一日を通じての質疑応答を行い、講座終了となりました。1日という短い時間でしたが、アーダコーダの考えるこども哲学のポイントについて体験を通して理解していただけたのではないでしょうか。最近では講座修了生の方々はアーダコーダのインターンを始め、各地で様々な実践を展開されています。今回の受講生のみなさんも本講座を機にそれぞれの実践へと足を踏み出していっていただければうれしく思います。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局