藤沢翔陵高校での第15回目の授業が1月17日(月)、18日(火)に行われました。
年明け最初の授業は「問いを立て直す」をテーマにスタート。
哲学対話において話す力・聞く力はもちろん大切ですが、対話を始めるため、そして対話を深めるためには適切に「問う」力が必要です。今回は授業時間をすべて使ってじっくり問いを考え出し、クラスで共有する時間にしました。
提示されたキーワードをヒントに問いを考え出す生徒たち。「コロナはいつ終わるか?」「炎上系Youtuberと炎上で引退する人の違いは?」など現代社会を反映したタイムリーな問いもあれば、「部活動を強制するのはなぜ?」「教師はなぜ必要か?」といった学生ならではの問い、「怖いのが苦手なのにホラー映画を観てしまうのはなぜか?」「人はなぜ完璧を求めるのか?」という普遍的な問いまで…。様々な問いが並びました。
日々の生活で感じた喜怒哀楽や疑問を、敢えて「問い」として言葉にする機会はなかなかありません。加えて今回は、どうしてその問いを思いついたのか、なぜ哲学対話で話し合ってみたいかという「問いの背景」まで共有することで理解を深めました。生徒たちは苦戦しつつも、面白い問いや共感できる問いが出るたびに盛り上がっていました。今回出た問いで彼らがどんな哲学対話を繰り広げるのか、とても楽しみです。