2022年10月 藤沢翔陵高校 総合的な探究の時間〈実施レポート〉

10月は2学期の折り返し地点。最終発表はまだ先ですが、現時点での探究の進捗や成果をまとめつつ、クラスごとに中間発表を実施しました。

第25・26回の授業ではグループごとに設定した問いの背景やインターネット検索の調査結果をスライドにまとめながら、中間発表に向けた準備を行いました。この授業ではただ調査結果をまとめるだけではなく、なぜその疑問が生まれ、なぜ探究対象として選んだのか、問いの背景から改めて確認し発表資料を作成しました。

中間発表は第27・28回の2コマを使用して実施しました。発表のあとには質疑応答とフィードバックの時間を取り、問題設定やロジック、チームワークや熱意など様々な観点から評価し合いました。他グループの生徒や講師からの質疑に対し、緊張しつつも真剣な面持ちで回答する様子が印象的でした。

第29回の授業は中間発表で受けた質疑応答やアドバイスのコメントをまとめながら、これまでの自分たちの探究について振り返りを行いました。KPT法を用い、継続すべき点・問題点・改善案を洗い出しより良い探究の方法を探りました。またその反省を踏まえ、もっと深く探究したい疑問を出し合いながら既存の問いの見直しを行いました。

10月は自分たちの探究を一度大きく整理する期間となりました。探究は単独で行っていると行き詰まることが多々あります。他者に向けて発表することで、自分たちでは見えていなかった論理の穴や調査不足の箇所などを知ることができます。客観的な視点から問われることにより新たな疑問や気づきを得て、それが探究をさらに深める…という探究の循環が、徐々に生徒達に浸透し始めたように感じられます。
(ライター:浅野)

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アーダコーダ事務局