開催レポート:2024年3月こども哲学教室ソフィー@対面イベント

普段オンラインで開催している子ども哲学教室ソフィーですが、今回は浅草で半年ぶりの対面イベントを行いました。

「気になったことや不思議に思ったことがあったら立ち止まって教えてね」と伝えて雷門から浅草寺へ向かって散策スタート。

浅草は筆者も何度か訪れたことのある場所でしたが、問いを意識して歩くとこれまで気にも止まらなかったものが見えてくるので不思議です。

「なんで金の飾りがついているの?」
「神様は願いを叶えるのにお金をとる必要があるの?」
「風神雷神はどうして赤くて怖い顔をしているの?」

など、こどもからはもちろん大人からも様々な問いが出てきました。

浅草寺のお参りを終えたあと、染芸展という着物のコンクール展示会を訪れました。

展示会場では、じっくり作品を見ていたり、作品を前に作家さんと言葉を交わしたりとそれぞれ。東洋画のような絵やガネーシャなど和装では見たことない絵柄の作品もあり、大人にとっても新鮮な体験でした。

最後にみんなが気になった問いの一つをテーマに対話をしました。

選ばれた問いは「どうして上に龍が描かれているのか(※写真)」

確かに雷門の大提灯や手水舎、本堂の天井など至る所にありました。「龍は縁起がいいからじゃないか」という仮説から、縁起のいいものを考えていくうちに「どうして縁起物には動物が多いのか?人間はなぜ入っていないのか」という問いが出たり、「迫力があって強そうだから」という仮説から「何かを守ってる?」「何から守っているのか」といった話へと展開していきました。

実はもう一つ別の問いも話す予定でしたが、想定以上にこの問いで盛り上がったのでここでタイムオーバー。子どもたちからはまだまだ色んな意見が出てきそうな様子でした。子ども哲学教室ソフィーは毎月2回、普段はオンラインで、年に数回ほど対面にて実施しております。ぜひご参加ください。(ライター:山崎)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局