こどもの主体性を引き出す「こども哲学実践講座」

こどもの主体性を引き出す「こども哲学実践講座」

今回は、都内の高専で教師として、授業等で「哲学対話」を行っている実践者が講師となり、「こども哲学」を行うために必要なことについて実践を通して学ぶ講座を開講します。こどもたちとじっくり対話し、ゆっくり考えることにご興味ある方、自分もやってみたいという方、ぜひご受講ください。

イベントの概要

● 日時:2014年9月15日(月・祝) 10:00~13:00 (開場 9:45)
● 対象:「こども哲学」に関心のある方
こどもの主体性を引き出す対話の場づくりに関心のある方
「こども哲学」や哲学対話を取り入れた授業づくり・教育実践に興味のある教員・教育関係者の方
※「こども哲学」未経験の方も歓迎です。哲学の知識は不要です。
● 会場:ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(株) イノベーションセンター 
東京都港区六本木 1-10-6 東京メトロ日比谷線 神谷町駅4b出口より徒歩5分
アクセスマップはこちら
●定員:10人程度
●参加費(一般):5,000円
(アーダコーダ 理事:河野哲也著『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』1冊付き、すでに本書をお持ちの方は 4,000 円)
●参加費(前回の「こども哲学入門講座」受講者):3,500円
※受講料は当日会場にて申し受けます。
●主催:NPO こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ
●申込み:
要事前申し込み、先着順受付。
メールに下記を明記の上、お申し込みください。
件名 「9月15日実践講座申込み」
1.お名前
2.ご職業・ご所属等
3.ご連絡先(イベント当日ご連絡がつくお電話番号)
こちらからの返信をもって申込完了となります。申込後キャンセルされる場合はご一報ください。
※『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』 をお持ちの方はあわせてお知らせください。
お申込み先:E-mail ardacoda@gmail.com
※お預かりした個人情報は当団体からのご連絡のみに使用し、厳重に管理いたします。

講師

村瀬智之(東京工業高等専門学校一般教育科 講師)

子どものための哲学教育研究所 主任研究員。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)。2008年度より中学校にて2011年度より高等学校、高等専門学校にて哲学・倫理学の授業を担当。その他、各種イベントやワークショップ、小学校、大学等において、こどもから大人まで様々な人との哲学対話を実践している。主な共訳書に、シャロン・ケイ、ポール・トムソン著『中学生からの哲学する対話教室』、玉川大学出版部、2012年(日本語版解説も執筆した)。

プログラム

・こども哲学とは
・アイスブレイク
・コミュニティボールづくり
・講義
 - 議論を把握する
 - 議論のなかで質問を使う
・対話
・振り返り(メタダイアローグ)
※対話と振り返り(メタダイアローグ)の時間を長くとり、実践(対話の進行、参加)から学べる講座にします。

レポート

1. 概要

・導入では、講師が行ってきた高等学校、高等専門学校の授業内でのこども哲学の取り組みから
 実践するためのヒントについてのレクチャーがありました。
・実践では、コミュニティボールづくりによって参加者がコミュニケーションをとりやすい
 雰囲気を作った後、進行役、参加者、記録係に分かれ、実際に哲学対話を行いました。
・振り返りでは、行った哲学対話について、そこでの発言や進行について意見を交わしました。

2. 当日の流れ

[導入]

村瀬講師によるファシリテーションによって、下記内容に沿って講義が進められました
(1)「こども哲学」の紹介
  ・こども哲学ってなに?
  ・こども哲学のレシピ
(2)コミュニティ・ボールづくり
(3)こども哲学実践講座:実践するためのヒント
  ・対話の流れを把握するために
  ・対話の中で質問をつかおう

[実践]

こども哲学のファシリテーターをやってみよう
導入を踏まえて、今度は参加者が下記内容に沿って実践をしました
(1) 哲学対話
 ・進行役、参加者、記録係、それぞれどれを担当するか決める。
 ・講師も交え18名で1つのサークルを作り、問いを決めるところからスタート。
  進行は、進行役の参加者が担う。
  講師が用意した3つの問いのなかから選ばれたのは「人生をうまくやるってどういうことか?」
 ・記録係は、基本的には発言せず、議論の流れ、重要だと思った質問などを書きとめる。
 ・途中で進行役を交代し、同じテーマで対話を続ける。
(2) 振り返り(メタダイアローグ)
 ・いま行った哲学対話について、発言、進行に対する意見を交わしました。
 ・記録係からは、議論の経緯や、どこで議論の流れが変わったかなどがコメントともに発表されました。
 ・それぞれがどのように対話を捉えていたのかを述べあいました。
  おもしろさと共に難しさについても述べられ、その難しさの解消方法についても話し合いました。
 ・時間をオーバーしながらも熱心な振り返りが続きました。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局