【こども哲学教室ソフィー柏の葉 2022年度第8回目〈実施レポート〉】

こども哲学教室ソフィー柏の葉では、7月16日(土)に今年度第8回目のクラスを実施しました。

今回のテーマは「言葉と色」でした。150色以上ある色鉛筆を机いっぱいに広げて、そのなかからお題の言葉に合う色を選びます。

似ているけれどちょっと明るい、キラキラしているなど、微妙な違いを意識しながら「どうしてそっちじゃなくてこっちがぴったりだと思ったのかな」を考え、選んだ理由を伝え合いました。

例えば「くるま」というお題では
・自分のお家の車の色
・街で見かけたかわいいな(かっこいいな)と思った車の色
という理由が多いなかAさんが「車といえばカッコイイものだから、色鉛筆の中で1番カッコイイと思った色を選んだ」と話してくれたことで、車という具体的な物から抽象的な概念(ここではカッコイイ)に置き換えて色を選ぶことも出来ると気づき、考える幅が広がりました。

また「意地悪」というお題では寒色系や暗い色の似たような色が選ばれていました。
ですが、理由を聞いてみると
・意地悪された時の気持ち
・意地悪する人のイメージ
・意地悪する人が意地悪するときの気持ち
など、似ているけれど少しずつ違う視点から連想して色選びをしていることがわかり、1つの言葉から広がる世界の面白さを感じる時間となりました。また、黒という色についてYさんが
「意地悪っていうイメージもわかるけど、オシャレとかカッコイイも黒にはあるよね」と発言してくれたことで「黒」という色から言葉を考える時間を持つことも出来ました。同じ言葉でも感じ方が違ったり似ていたり、1つの色にもすることに気付くことが出来ました。

子どもたちの自由な発想に新たな発見をするとともに、仲間と一緒に考えることの面白さを感じる場面の多い授業でした。今回の授業を通して、同じ言葉を使っていても、一人一人が感じることや思い浮かべるものは少しずつ違っていることや、普段の会話で、私達は目に見えない色々なことを言葉で表現してやり取りしていることなどを体感し確認することが出来ました。

この言葉と色の遊びは、色鉛筆の他にも折り紙、クレヨン、絵の具など様々な道具で楽しむことが出来ます。
「元気がある」「嬉しい」「強い」など、色のない言葉からどんな色が思い浮かぶか、ご家庭でもお話してみていただけると意外な一面が見られたりして楽しいと思います。

ソフィー柏の葉では、毎回様々なテーマ・活動を通じてこどもたちと「哲学する」ことを楽しんでいます。一緒に哲学を楽しんで見ませんか?クラスは毎月第1、第3土曜日に実施しており、次回は7月30日(土)です。(夏休み期間なので少し変則的なスケジュールです。ご注意ください。)体験も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。(ライター:岩間)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局