目黒区健康福祉計画課の主催により、「助けてと言える社会づくり」を目的とした「対話型カフェ@なかめぐろ」が全2回にわたり開催されました。アーダコーダが進行(ファシリテーション)を担当し、市民同士が深く語り合う場を共につくりました。
本企画には、セカンドライフにおける新たなつながりや、地域での身近な人付き合いに関心を持つ40代〜50代の方々が集まりました。リラックスした雰囲気のなか、自身の経験を言葉にし、他者の語りに静かに耳を傾ける時間が流れたのが印象的でした。

第1回目のテーマは「おせっかいと思いやり」。他者に対して「よかれと思って」行われるこれら二つの行為。その境界線はどこにあるのでしょうか。対話では、行為をする側・される側、そしてそれを見守る第三者の視点を行き来しながら、「相手の領域にどこまで踏み込むべきか」という葛藤について深く掘り下げました。
第2回目のテーマは「ゆるやかなつながり」。「社会のなかで、ほどよい距離感で人とつながるとはどういうことか?」をテーマに考えました。つながりすぎることによる窮屈さと、つながりがなさすぎることによる孤立。それぞれの実体験を共有しながら、現代社会における「ゆるやかなネットワーク」の必要性と難しさを共有しました。
2回の対話を通じて浮き彫りになったのは、「本当に困っている状況にある人ほど、自ら『助けて』と発信することが困難である」という切実な現実です。また、そうした支援を必要としている層に、行政や地域の情報が十分に届いていない可能性についても、強い危機感が共有されました。
統計によると、2023年時点で34%であった単身世帯は、2050年には44%に達すると予測されています。さらにその半数は65歳以上の高齢者です。
「自立」とは一人で抱え込むことではなく、多くの頼り先を持つことだと言われます。今後、自分自身が一人になったときにどのような生活を送りたいか。当事者として、そして地域社会の一員として、今回生まれた「問い」を日常のなかで持ち続け、アクションに繋げていきたいと思いました。
(ライター:大前)
