【実施レポート】東洋大学 女子バスケットボール部のみなさんと哲学対話をしました

1月20日に、東洋大学女子バスケットボール部の2・3年生、計26名のみなさんと哲学対話の時間をご一緒しました。

日々の厳しい練習や試合に向き合いながら、「チームとは何か」「強いとはどういうことなのか」といった問いについて、立ち止まって考える機会は決して多くはないかもしれません。今回は、競技の技術や戦術から一歩離れ、考えること・語ること・聴くことにじっくり向き合う120分間となりました。

冒頭では、哲学対話について簡単なレクチャーを行った後、哲学フルーツバスケットでアイスブレイクを実施しました。その後、学生のみなさん自身の経験や日常に根ざした問いの中から、

「チームの仲の良さと強さに関係はあるのか?」

「スポーツにおける平等/公平とは?」
という二つの問いが選ばれ、2グループに分かれて哲学対話を行いました。

対話の中では、実際の練習や試合、先輩・後輩関係、出場機会の差など、日々のリアルな経験が持ち寄られました。身体感覚や競技中の直感を言語で表現することは決して容易ではありませんが、みなさんが何とか言葉にしようと立ち止まり、じっくり悩みながら考えていた姿が印象的で、バスケットボールという競技に対する真摯さが強く感じられました。
また、過去の出来事を言葉に起こすことで、当時の自分が感じていたことを俯瞰し、そこから競技一般、人間一般の問いへと抽象化していく過程も見られました。一人ひとりの具体的な経験が、より普遍的な問いへと広がっていく点は、哲学対話ならではの面白さだと感じました。

スポーツにおける公平性をめぐる対話では、バスケットボールに限らず、テニスや剣道といった他競技にも触れながら、プレイスタイルや振る舞い、考え方について意見が交わされました。反則に近い技や相手の裏をかく戦法、正々堂々と戦う姿勢などを比較することで、「公平とは何か」「強さとは何か」という問いを、より具体的に掘り下げて考えることができました。

同じチームで活動していても、立場やこれまでの経験によって見えている景色が異なることに、改めて気づく場面も多くあり、互いの違いを持ち寄りながら考える豊かな時間となりました。
(ライター:盛岡)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局