2015年度第2回こども哲学入門講座 / こども哲学実践講座

こども哲学入門講座 / こども哲学実践講座

「こども哲学」を行うために必要なことについて実践を通して学ぶ講座です。こどもたちとじっくり対話し、ゆっくり考えることにご興味ある方、自分もやってみたいという方、ぜひご受講ください。

※定員に達したため、申込みを締切りました。

イベントの概要

● 日時:
2015年11月29日(日)
10:00~12:30 (予定):入門講座
13:30~16:30 (予定):実践講座 ※入門講座を既に受講された方のみ受講可能です。

● 対象:
「こども哲学」に関心のある方
こどもの主体性を引き出す対話の場づくりに関心のある方
「こども哲学」や哲学対話を取り入れた授業づくり・教育実践に興味のある教員・教育関係者の方
※「こども哲学」未経験の方も歓迎です。哲学の知識は不要です。

● 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 第2ミーティングルーム
東京都渋谷区代々木神園町3番1号 小田急線 参宮橋駅より徒歩7分ほか
アクセスマップはこちら

●定員:28人 *好評につき、定員を増員いたしました

●参加費:1講座 5,000円。同日の「入門講座」「実践講座」通し受講 9,000円。
※受講料は当日会場にて申し受けます。

●主催:NPO法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ

●申込み:
定員に達したため、申込みを締切りました。 

講師

  • 堀越 睦堀越 睦

※ほか、小学校などでこども哲学を実践しているアーダコーダメンバーが当日サポートいたします。

プログラム (予定)

●入門講座
1. こども哲学ってなに?
2. やってみよう!哲学対話
2.1 問いをつくる
2.2 探究する
〜休憩〜
3. こども哲学のレシピ
4. 質疑応答
5. 参考文献紹介

●実践講座
1. ファシリテーターのためのヒント
2. やってみよう!ファシリテーション
〜休憩〜
3. 対話の振り返り
4. 質疑応答

レポート

 

前半:入門講座

  
  

午前中は「こども哲学 入門講座」。講師は、当団体理事の堀越 睦です。
こども哲学の目的、特徴、現代における意義、そして国内外の豊富な事例などを、講義形式で解説しました。
また、学校での実践事例として、理事の土屋陽介が、開智中学・高等学校での「哲学対話」授業の手法をご紹介しました。 

  
  

その後、24名の参加者が、哲学対話のワークショップを行いました。
グループごとに車座になり、「人生」「仕事」「幸福」などについて話し合います。 

幸福とは?/美味しいものを食べているとき。/食べている場。その時のみんなの笑顔。/「食べる」こと自体ふぁ幸せ。/料理が美味しいこと、味そのものに幸せを感じる。/誰かと何かを共有することが幸せなんじゃないかな?/当たり前のことを、当たり前に毎日できることが、幸せだと思う。/命をつなぐことが幸せなのかも。/食べるが幸せなら、睡眠も幸せ?/そういうピンポイントなことじゃなくて、もっと、幸せって「全体的なもの」じゃないの? 人生とか。/こうやって、考えられるってこと自体が幸せですよね。/動物的な「快適」である状態と、頭を使って考えられること、幸せを感じるには2方向ある気がする。/永遠とか、未来を感じたときに、幸せを感じる。/幸せとは、命への期待。/個人の幸せと、社会の幸せがあるよね。/幸せって「心の状態」ですよね。 

…こんな風に、今日の対話でも、いろいろな考えが浮かんでは、はじけ、深い学びが生まれました。 

  
  

資料コーナー、お菓子コーナーも充実しています! 

後半:実践講座

  

午後は実践講座。数人ずつのグループに分かれて、実際に哲学対話のファシリテーター体験をしていただきます。
「思ったように行かなかった!」「意外とスムーズに進んだ」など感想はさまざま。 

最後に、学校や哲学カフェでの現場での具体的な事例や、困った時の対処法、子ども達の学齢による進行のコツなどをレクチャー。
大人向け哲学カフェ開催の実績が多い堀越、中高生に向けて学校のカリキュラムとして取組んでいる土屋、そして未就学児や小学生へのファシリテーションが多い理事の井尻貴子が、それぞれの立場から事例をお話ししました。 

質疑応答は時間が足りないぐらい盛り上がり、その後の懇親会でも話題はつきず。初冬の寒風が吹く中ではありましたが、熱い一夜となりました。 

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局