2019年度第2回こども哲学ファシリテーター養成講座<初級編>

※2020年1月23日追記
2019年度第3回こども哲学ファシリテーター養成講座の募集に関してはこちらから。


2015年から開催し、今まで300名以上の方にご参加いただいた、アーダコーダの「こども哲学入門講座」「こども哲学実践講座」。この度リニューアルし、「こども哲学ファシリテーター養成講座〈初級編〉」と名称を改め、内容を拡充いたしました。
以前の講座ではこども哲学に関する知識の講義を重視していたため、ファシリテーションの実践時間を増やして欲しいという受講者からのリクエストを頂いておりました。
今回のリニューアルでは、講座内容を元にした書籍『こども哲学ハンドブック』(8月中旬刊行、著・子ども哲学おとな哲学アーダコーダ)をベースに、新たに本講座専用のワークブック『はじめてのこども哲学』を作成。ファシリテーションを体験する時間を増やし、内容をより実践的なものへと発展させました。
また、1回あたりの受講者数を最大16名(以前は25名)に減らし、より個別的なニーズにお応えできるようになったことに加え、講座修了後のフォローもより充実させました。講座の具体的な概要は以下の通りです。
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こども哲学ファシリテーター養成講座〈初級編〉
日時:2019年12月22日 10:00開始、17:45終了(19:00懇親会終了)
会場:新宿NPO協働推進センター 401号室
住所:東京都新宿区高田馬場4-36-12
対象:「こども哲学」を自ら実践したいとお考えの方
※本講座は、書籍『こども哲学ハンドブック』をご一読されたことを前提とした内容となります。書籍を購入し、当日までにご一読の上ご参加ください。
内容:
・コミュニティボールづくり
・講義「こども哲学とは?」
・やってみよう!哲学対話
・質問ゲーム
・講義「ファシリテーターの心構え」
・はじめてのファシリテーション!
・質疑応答
※本講座専用ワークブック『はじめてのこども哲学』は当日配布いたします。
定員:16名
参加費:15,000円(税別)
懇親会費:1,500円(税別)

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講座のお申し込みは、11月10日(日)の8:00より受付を開始いたします。アーダコーダのTwitterアカウント、Facebookアカウント、メールマガジン、ウェブサイトで一斉公開される応募フォームからお申し込みください。

※11月10日(日)追記
【12月22日開催こども哲学ファシリテーター講座の募集に関するお詫び】
11月10日(日)8時に開始を予定しておりました、こども哲学ファシリテーター養成講座<入門編>の募集に関して、応募フォームの公開がこちらのミスにより、時間通りに行われない状況が発生しました。朝早くからお待ちいただいていた方については大変ご迷惑をおかけしてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
再度日時を改め、11月17日(日)8:00より応募フォームを公開いたします。今後このようなことがないように十分に留意してまいります所存です。何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。

※11月17日(日) 8:00追記
本日8時に募集開始いたしました!
▼応募フォームはこちら
https://forms.gle/ihjWjVNWXzRbTjLL7


実施レポート

日時:2019年12月22日(日)10:00~17:45
場所:新宿NPO協働推進センター
講座名:こども哲学ファシリテーター養成講座・初級
参加者:16名
講師:角田
スタッフ:堀越、幡野、桑原、尾崎

12月22日(日)に「こども哲学ファシリテーター養成講座・初級編」が開催されました。講師はアーダコーダ代表理事の角田、スタッフとして堀越、幡野、桑原、尾崎が参加者のファシリテーションの実践サポートをしました。

この日の参加者は16名。まずは全員で輪になって自己紹介をしながらコミュニティボールを作りました。①Pネーム(呼んでほしい名前)②どこから来たか③世界で一番好きなもの の質問にボールを作りながら答えていきます。どこから来たか?の質問で、沖縄から来た方もいらしてびっくり!初めはどことなく緊張した雰囲気があっても、みんなで輪になって一緒にボールを作りながら話すことで、少しずつ場が温まっていくのが不思議です。

そして、角田代表理事による講義では、「こども哲学ってなに?」「こども哲学の進め方」について学びました。みなさん、真剣に講義に聞き入っており、また、とても積極的に質問をされていたのが印象的でした。

講義を聞いた後は、スタッフのファシリテーションのもと、実際にこども哲学を体験していきます。堀越チームと幡野チームに分かれて、まずは「問い決め」をしました。「こども」「幸せ」「恋愛」のどれかからテーマを決めて、そこからみんなで問いを出しあっていきました。

問いが決まったら、こども哲学のスタートです。みなさん、真剣かつとても楽しそうな表情で対話をしていました。こども哲学は、ファシリテーターによってカラーが違うのも面白いところ。振り返りではそんなことも話題にしながら、改めて「こども哲学ってなんだろう?」ということをそれぞれに深めていきました。

お昼休憩を挟んで午後は、4グループに分かれての質問ゲームからスタート。こども哲学では「質問すること」が対話を深める大事なポイントとなります。普段はなかなか質問することのハードルは高いかもしれませんが、ゲーム形式でやることによって、質問することのハードルが下がっていきます。体験後は質問ゲーム後の自分の変化を振り返るワークをしました。

その後は、「ファシリテーターの心構え」「ファシリテーターのためのヒント」の講義を聞き、いよいよファシリテーターの実践です。

4つのグループに分かれて、あらかじめ決められた6つの問いから、どの問いについて対話したいか各グループで決め、その問いについてこども哲学をしました。フィードバックとして、他の参加者から「良かった点」をメッセージとして贈りました。

「実際にやってみて分かったことがたくさんあった」

「具体的なアドバイスをもらってとても参考になった」

「こども哲学は手法だけでなく、マインドが大切だと思った。もっと学んでいきたい」

など、色々な感想をいただいた今回のこども哲学ファシリテーター養成講座。
アーダコーダでは、引き続き受講生のサポートをしていきます。
ただいま【中級編】も準備中ですので、お楽しみに。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局