藤沢翔陵高校 第8回〈授業レポート〉

 藤沢翔陵高校での第8回授業が9月13日(月)、9月14日(火)に行われました。前回に引き続き、前半は質問ゲーム、後半は哲学対話を実施しました。


 質問ゲームでは、「目の前の現実が夢でないとどうしてわかるのか?」というすぐには答えられそうにない難しい質問(テーマ)もありましたが、他のメンバーに問いかけられることで、どんどん考えを深めていく様子が見られました。質問をする際も、スムーズに質問が出てくるようになっただけでなく、「なぜ?」「たとえば?」「本当に?」「もし~だったら?」と、どんどん相手の考えを掘り下げていく姿勢を頼もしく感じました。


 哲学対話では、投票で問いを選んで対話をスタートしました。「なんで年上を敬わなくてはいけないのか?」が選ばれたクラスでは、「敬うってなに?敬いたい人っている?」「尊敬と敬うはどう違うの?」「尊敬していなくても敬うことはある?」「尊敬しているけど別に敬わないことはある?」など、次々に生徒たちから問いが出されました。特定の生徒に発言が偏ることなく、質問と意見がつながっていく様子を見ていると、1学期の質問ゲームや哲学フルーツバスケットを通して、人の発言をしっかり聞く力や質問をする力が培われていたのだと実感しました。初めは椅子に寄り掛かっていた子たちが少しずつ前のめりになっていく姿が印象的でした。


 ともに探求することの楽しさを実感できる場を、これからも生徒たちと一緒に作っていきたいと思います。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局