7月の横須賀学院小学校のこども哲学では、3年生、4年生は前回の授業で対話しながら決めた自分達の「セーフティマップ(安全マップ)」を確認しながら哲学対話に取り組んでみました。
「人の話をよく聞いて反応する」「信頼できる関係で対話する」「しずかすぎずうるさすぎず、楽しみながら考える」などの安全ポイントの中から、それぞれが今日の対話で意識してみたいことを事前に決めて、対話の後にどのくらい達成できたかを振り返ります。「頭ではわかっていても、実際にやってみるとなかなか難しい!」という声もありましたが、毎回確認することで少しずつできるようになっていければと思います。
私の担当したグループの対話のテーマは「子どもは携帯電話をもつべきかどうか?」(4年生)「どうして男子がふざけている時には女子から注意されるのに、女子がふざけている時には男子から注意されないのか?」(3年生)
この2つは子どもたちの方から出た問いでした。
前者の携帯電話の問いの方では「スマホは自己管理ができるようになったら持ってもいい」という意見が出たところから、自分で自分をコントロールするということについての対話になりました。
後者の男子と女子の問いの方では、まさに子どもたちが直面しているモヤモヤを問いの形にしてくれたのですが、最後に「男子も女子もケンカしたいとは思っていない。お互いに仲良くしたいのだけど、その親切が多すぎたり少なすぎたりすると、すれ違ってしまうのかも・・・」と呟いた子の発言が印象的でした。
1年生は「おとなとこどものちがいは?」の問いでの対話で、「おとなはいそがしいけど、子どもだっていそがしいよ!」という発言から「じゃ『いそがしい』ってなんだろう?」というように問いがどんどん発展していきました。
2学期も、子どもたちが「今ここで」直面しているモヤモヤを問いの形にすることも意識しながら、いっしょに対話ができたらいいなと思っています。(ライター:みっちゃん)