2023年2月21日に横須賀学院小学校の3,4年生に向けて、「こども哲学」の授業を実施しました。4年生との授業は今回が最後の実施となりました。
その最後の授業では4年間の集大成として「?(はてな)の絵本」を作りました。
この1年間で彼らから出てきた「問い」を印刷し、その中から気になるものを選び、画面に貼り込み、本の形に製本します。児童達は「問い」のイメージで画面を選び、写真をコラージュしていきます。いつの間にか集中し、オリジナルの物語を書き込んだり、表紙に凝ったり、自由な発想で思い思いの本を仕上げていきました。
出来上がったものを開いてみると、選んだ「問い」と画面が融合し、それぞれの世界を生み出しています。
いつもは頭で考えるモヤモヤを、感覚的に可視化する時間となりました。そしてみんな「自分の本 最高!」という感じで、表情が輝いていました。
後半は、絵本をきっかけに、1年間対話してきたことを振り返りながら、各グループで対話をしました。
私のグループでは、新しい問いが次々と出され
「どうして心が読めるの?」
「ブラックホールの中の世界はどうなっている?」
「なんで学校には学年があるの?」
「なんで虹ができるの?」
などなど「知りたい!」というエネルギーが止まりません。しかも「この問いはアレクサに聞けばわかる」「この問いはみんなで考えたら面白そう」と問いの違いにも気づいています。さすが4年間、問い、考え、対話を続けてきた人達です。
授業は最後でしたが、これからも時々、今日作った「?(はてな)の絵本」を開いて、正解のない「?」を見つけ、考えていってくれたら嬉しいです。(ライター:かるる)