電通デジタル「哲学対話クラブ」第8回活動レポート

2019年11月28日(木)に(株)電通デジタルで第8回目の「哲学対話クラブ」の活動が開催されました。

第8回目は演劇と哲学対話を組み合わせたワークショップ。「あなたをあなたと定義するものは何?」という問いから、自分と離れた「役」を演じる即興演劇(エチュード)を行うことに。俳優として活動する傍ら、様々な場所で演劇ワークショップを開催する折原アキラさんにお願いし、「お誕生日エチュード」を企画していただきました。

お誕生日エチュードの舞台はある男の誕生日パーティー。男は恋人と2人で誕生日パーティーを行なっていたが、ケーキを持ってくることになっていた男がなかなか来ない。2時間遅れてやってきたが、全く悪びれた様子がない。謝ってもらいたい誕生日の男と、謝るよりもケーキを早く食べてもらいたい男。そして、誕生日の男の恋人でありながら、実は遅れてきた男の元恋人である女。3人の掛け合いで劇は展開していきます。

「ケーキ食べる前に言うことねえのかよ」「いやいや、ろうそくに火つけちゃいますね」と男2人のなかなか噛み合わないやり取りに、演じ手も観衆もおかしな気持ちに。

全員がエチュードを体験した後に感想を共有し、考えたくなった問いをみんなで出していきます。「ふだんから演技して生活している人はいるのか」「設定が与えられれば誰かを好きになることはできるのか」など様々な問いの中から、「演技でどこまでちがう自分になれるのか」が選ばれ、哲学対話がスタート。

「他者の視線を受けて自分は常に何かしらの演技をしているのではないか」「演じる自分とそうでない自分は何が違うのか」「役者が役に入り込むために服装や髪型を役に近づけることにはどういった効果があるのか」「高級車を運転すると、態度が大きくなることにも通じるのでは」など、演じるという行為、他者の視線、自分の振る舞いなどに関して触れながら、問いに迫る哲学対話になりました。

(株)電通デジタルでは隔月で勤務時間後にサークル活動を実施しています。

アーダコーダでは企業内での哲学対話サークル設立を応援しています。サークル顧問就任の相談につきましては アーダコーダ事務局 info@ardacoda.com までご連絡ください。

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アーダコーダ事務局