藤沢翔陵高校 第10回〈授業レポート〉

藤沢翔陵高校での第10回授業が10月4日(月)、10月5日(火)に行われました。


今回の授業のコンセプトは「前の人の発言に関連させて話す」こと。ただ自分の意見を言うだけではなく他の人の発言と絡めて話すことで、1つの話題をより掘り下げて考える練習をしようというのがねらいです。


クラスごとに選んだ問いは、「翔陵はリモート授業にするべきか?」「友達と親友の違いは何か?」といった生徒たちに身近なものもあれば、「なんでリストカットするのか?」「1回だけ人殺しができたらどうなる?」という重量感のあるものまで様々でした。
対話の序盤はいつもの授業より手が挙がりにくい様子でしたがそれも仕方ないこと、「前の人の発言に関連させる」というのは簡単に見えて、実際は大人でも難しいルールでした。しかし対話が進んでくるにつれ、質問・賛同・反論・反例・疑問など、他の人の発言に対する“関連“の種類が徐々に増えていき、終盤では意見の繋がりをしっかり意識して考えられているのが伺えました。
終了後、生徒からは「難しかったー」との声が。現時点ではハイレベルに思えるルールでしたが、これから対話を繰り返していくうちにすぐ上達していくのだろうと予想しています。

全20回を予定している今年の授業も10回を終え、折り返しとなりました。より活発な哲学対話をめざし、引き続き生徒と一緒に授業をつくっていきたいと考えています。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局