2019年度第1回こども哲学ファシリテーター養成講座<初級編>

2015年から開催し、今まで300名以上の方にご参加いただいた、アーダコーダの「こども哲学入門講座」「こども哲学実践講座」。この度リニューアルし、「こども哲学ファシリテーター養成講座〈初級編〉」と名称を改め、内容を拡充いたします!
以前の講座ではこども哲学に関する知識の講義を重視していたため、ファシリテーションの実践時間を増やして欲しいという受講者からのリクエストを頂いておりました。
今回のリニューアルでは、講座内容を元にした書籍『こども哲学ハンドブック』(8月中旬刊行予定、著・子ども哲学おとな哲学アーダコーダ)をベースに、新たに本講座専用のワークブック『はじめてのこども哲学』を作成。ファシリテーションを体験する時間を増やし、内容をより実践的なものへと発展させました。
また、1回あたりの受講者数を最大16名(以前は25名)に減らし、より個別的なニーズにお応えできるようになったことに加え、講座修了後のフォローもより充実させました。講座の具体的な概要は以下の通りです。
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こども哲学ファシリテーター養成講座〈初級編〉
日時:2019年9月29日 10:00開始、17:45終了(19:00懇親会終了)
会場:新宿NPO協働推進センター 501号室
住所:東京都新宿区高田馬場4-36-12
対象:「こども哲学」を自ら実践したいとお考えの方
※本講座は、書籍『こども哲学ハンドブック』をご一読されたことを前提とした内容となります。書籍を購入し、当日までにご一読の上ご参加ください。
内容:
・コミュニティボールづくり
・講義「こども哲学とは?」
・やってみよう!哲学対話
・質問ゲーム
・講義「ファシリテーターの心構え」
・はじめてのファシリテーション!
・質疑応答
※本講座専用ワークブック『はじめてのこども哲学』は当日配布いたします。
定員:16名
参加費:15,000円(税別)
懇親会費:1,500円(税別)

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講座のお申し込みは、8月25日(日)の9:00より受付を開始いたします。アーダコーダのTwitterアカウント、Facebookアカウント、メールマガジン、ウェブサイトで一斉公開される応募フォームからお申し込みください。


開催報告:2019929日アーダコーダ主催こども哲学ファシリテーター養成講座<初級編>

日時:2019年9月29日(日) 10:00-17:45

場所:新宿NPO協働推進センター

講座名:こども哲学ファシリテーター養成講座・初級編

参加者:16名

講師:掘越

スタッフ:角田、桑原、幡野、天野

[レポート文責:天野]

今回の講座より、これまで以上にファシリテーションの実践に重点を置いた内容の「こども哲学ファシリテーター養成講座・初級編」という名称にリニューアルしました。それに伴い、午前10時から開始して午後の17時45分までの終日にわたり、講座とファシリテーション実践が行われました。講師は、アーダコーダ理事の堀越が務め、代表理事の角田、理事の桑原、幡野、天野がスタッフとして参加者らのファシリテーションの実践をサポートしました。

この日は16名の方にご参加いただき、こども哲学に触れていただきました。「以前から、こども哲学に興味があったから」、「こども哲学って何なのか知りたかったから」、「日頃の活動の中で、対話がとても重要だなぁと感じたから」、「対話を通じた子どもたちとの関わりに希望を感じているから」…など、多種多様な動機をもった参加者の方々が集まってくださいました。

まずは、全員で輪になって自己紹介をしながらコミュニティボールを作りました。pネーム(当日呼んでほしい名前)、どこから来たか、自分の一番好きなものを皆で共有していく中で徐々に笑いが漏れるようになり、じっくり場が温まっていきました。

そして、堀越理事による講義では、「こども哲学とは?」、「ファシリテーターの心構え」という二つのテーマで基礎を学びました。今回の講座では、今年8月にアルパカより刊行されたばかりの『こども哲学ハンドブック:自由に考え、自由に話す場のつくり方』(著:こども哲学おとな哲学アーダコーダ)をベースに作られたワークブック『はじめてのこども哲学』を使って進行しました。

講義で基礎を学んだら、今度は、幡野チームと角田チームに分かれての哲学対話体験で盛り上がりました。幡野、角田のファシリテーションのやり方も同じではなく違っていて興味深いです。

そして、お昼休憩を挟んで午後からは、いよいよファシリテーションの実践です。参加者らは、4つのグループに分かれて実際に哲学対話にチャレンジしました。今回は、「友だちはたくさんつくるべきか?」、「おとなとこどもの心の中に違いはあるか?」、「ふつうとは何か?」、「嫌いな食べ物でも食べなくてはいけない?」、「どんな時でもウソはついてはいけない?」、「わかるってどういうこと?」という6つの問いの中から、どれについて対話するかを各グループで話し合って決めてもらいました。各グループにはスタッフが一人ずつ入り、ファシリテーター役を担当した人への「良かった点」のメッセージを贈りました。どのグループもじっくり考え、対話をしました。「ファシリテーターやメンバーによって、同じ問いでも全然違う対話になる」などの気づきの声がありました。

アーダコーダの講座修了生に向けては、昨年末よりファシリテーター交流会といったイベントも開催しています。今後も修了生へのフォローアップに力を入れていく予定です。今回の受講生のみなさんも本講座を機にそれぞれの実践へと足を踏み出していっていただければうれしく思います。

あらためて1日にわたりご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局