【実施レポート】武蔵野大学高等学校「Liberal Arts Musashino」第3ターム

武蔵野大学高等学校1年生を対象とした哲学対話講座の第3タームでは、第2タームまでの学びを踏まえ、生徒が主体となって企画・運営を行いました。これまでの授業で培ってきた「問いを立てること」「対話を進めること」を実践の場で発揮する機会として、教員の実家である寺院を会場に、外部の参加者を招いた哲学対話を実施しました。

また第3タームでは、他の講座を受講している生徒に向けて、本講座での取り組みや学びを伝えるためのプレゼンテーション資料の作成にも取り組みました。自分たちの経験を他者に伝えることを通して、学びを整理し、言語化する機会となりました。

寺院での実践では、まず生徒たちが哲学対話の進め方や心構えについて全体説明を行いました。その後、4つのグループに分かれ、「幸せと楽しいは同じか?」という問いについて対話を行いました。哲学対話が初めての参加者も多い中で、生徒たちはファシリテーターとして対話を支え、それぞれのグループで多様な意見が交わされました。

一方で、すべてのグループが順調に進んだわけではなく、対話が深まりきらず、悔しさの残る結果となったグループもありました。

しかし、そのような経験を通して、生徒たち自身が対話の難しさやファシリテーションの奥深さに気づく機会ともなりました。実際に、うまくいかなかったグループのファシリテーターからは「もう一度挑戦したい」という前向きな声も上がり、今回の経験を次につなげようとする姿勢が見られました。

本タームは、哲学対話を「学ぶ」段階から「実践する」段階へと移行する中で、多くの気づきと課題を得る機会となりました。今回の経験が、生徒一人ひとりにとって、これからの対話や学びを考えるきっかけになっていれば幸いです。

(ライター:幡野)

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アーダコーダ事務局