藤沢翔陵高校での今年度最後の授業が2月21日(月)、22日(火)に行われました。
「一年間の哲学対話を振り返る」というテーマで、振り返りシートの記入してもらった後に、みんなでそのシートを共有しながら話し合いました。
一学期に実施した哲学フルーツバスケットは、一人でみんなからの質問に答える時間ができるため発言しづらかったかもしれませんが、カードを見るまで質問がわからなかったり、席を移動するなどのゲーム要素も入っていたせいか「とても楽しかった!」という感想が多かったです。
「どうしたら発言しやすかったか?」という点では、挙手制がいいのか、それとも順番であてられて発言する方がいいのかという話題、話しやすい人数はどのくらいか?という話題も出ました。
振り返りシートでは「自由に発言できた」「クラスのみんなとより仲良くなれた」「いつもはあまり話さない人の意見も聞けた」「ふだんの会話でも話題の深め方や、質問などで視点を変化させる工夫の仕方を学ぶことができた」「これまでは自分の意見をみんなの前で話すことはほとんどなかったので、哲学対話を通じて発信する力がついた」という回答がありました。
また「これからどんな哲学対話をしたいか?」という質問には「様々な文化や考え方のある人と、その人たちに共通する問で哲学対話をしたい」と答えた生徒もいました。
一年間の対話の授業を通じて、積極的に発言をしたり、ほかの人の意見を、否定したり流したりするのではなく、まずは受けとめながら「自分はどうだろうか」と考える力がついてきていることを実感させてもらえる最後の授業になりました。
これからも「自分だけの問い」を見つけながら、じっくり考えることを通して、かけがえのない自分を発見するところにつなげていってもらえたらいいなと思います。
一年間、たくさんの瑞々しい問いにふれさせてもらえる時間を共有させてもらって、ほんとうにありがとうございました。
来年度は藤沢翔陵高校の総合的な探究の学習のプログラム全体をアーダコーダが担当します。