横須賀学院小学校2024年1月の授業レポート

1月の横須賀学院小学校のこども哲学の授業では、自分たちで作成したてつがくカルタをつかった遊びを通して対話をしました。

3年生は、読み札も取り札も自分たちで作成しましたが、読み札に書く問いを考える時間では、頭をうーんと捻りながら考え込んでいる様子がここかしこに見られました。(渡される読み札には頭の一文字だけが書いてあり、その一文字(「あ」など)から始まる問いを考えます)講師からヒントももらいながら、自分たちで一生懸命、問いを考えていました。

実際にかるた遊びが始まってみると、勝負への執念からお手つきしてしまう場面もありましたが、「(読み札の)問いを最後までよく聞くこと」「取ったあとの対話の時間が大事」と伝えると、自分たちでルールを決めながら譲り合う場面も出てくるように。

印象に残った問いは次の問いです。
「ちからってつよいほうがよいの?」
「きせきってなに?」
「くまってかわいいの?」
「むかしっていつから?」などなど。

特に「ちからってつよいほうがよいの?」という問いでは、「強い」とはどういうことなのか、力だけではなく、優しくできることや知識があることも「強い」に入るのではないか、また力が強いことがいい方にいかないこともある可能性についても自分たちで話し合っていました。

みんなで作ったかるたは、終わった後にはクラスにプレゼントということにしましたが、時々遊んでみて、お友達の作った問いにふれる機会が増えればいいなと思っています。
一年間の授業の終わりも見えてきましたが、自分の関心を探りながら、問いの形に表現する力が着実についてきていることを実感しています。(ライター:みっちゃん)

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局