まちに出会う シバウラこども哲学カフェ vol.5

まちに出会う シバウラこども哲学カフェ vol.5

SHIBAURA HOUSE(シバウラハウス)、隣のマンション、レストラン、商店街に、おうちが並ぶ道。このまちには、どんな人がいるのかな?お話をきいて、話しあって、人と暮らしに出会ってみよう!

イベントの概要

本企画は、ゲストトークをもとに考える、哲学カフェです。SHIBAURA HOUSEの2014年度パートナーシップ・プログラムとして、計5回開催いたしました。

毎回SHIBAURA HOUSE周辺のまちに住む人、働く人等をゲストにお呼びし、お話を伺いました。まちに暮らす人は、それぞれに歩んできた道があり、経験があり、いまの日常があります。抱えている問題も、あるかもしれません。けれど、こどもたちがそういった色々なおとなや、色々な暮らしに出会う機会は、実はあまりないのではないでしょうか。
そこで、今回の企画では、哲学カフェのスタイルで話し、考えることを通し、多様な人と暮らしに出会う時間をつくることを意図しました。

● 主催:宮本博史、井尻貴子
● 共催:SHIBAURA HOUSE
● 後援:港区教育委員会
● 協力:NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ

レポート

3月14日(土)、SHIBAURA HOUSEパートナーシップ・プログラム「まちに出会う シバウラこども哲学カフェ」を開催しました。哲学カフェは、パリで偶然から生まれた哲学対話の場。特別な知識は不要。「人はなぜ生きているの?」「愛ってなに?」など、さまざまな問いについて、進行役のもと、参加者同士が自らの言葉で対話し、考える場です。

今回の企画では、〈人をとおし、まちに出会う〉をコンセプトに、毎回SHIBAURA HOUSE周辺のまちに住む人、働く人等をゲストにお呼びし、お話を伺い、そのゲストトークをもとに話し、考える場をつくっています。

 

第5回となる今回の参加者は、小学1年生~6年生の8名。ゲストは、芝浦在住・新聞記者の長谷川豊さん。

新聞記者ってどんな仕事?毎日何をしているの?というところから、話ははじまりました。まずは、実際に新聞をひろげて、「紙面」を確認。はじめてじっくり新聞をみる、という子も。カラーの記事、白黒の記事があるのはなんで?記事の大きさはどうやって決まるの?など、次々と質問がでてきました。長谷川さんに一つひとつ丁寧にお答えいただきながら、新聞はどういうふうに作られるのか。そこにはどのように人が関わっているのかを考えて行きました。

  

新聞をみながら、「なんかこわい」という意見も。「こわい事件がいっぱい」。確かに、新聞の紙面にはいつもたくさんの事件が掲載されています。なんでこんなに事件があるのだろう。でももし「事件がなかったら暇になる?」「そんなことないんじゃないかな。事件じゃないニュースを載せればいい」「たとえば?」「桜が咲いたとか」・・・。そこから「自分だったらどんなニュースを大きく載せるか」というように対話は続きました。

実際、新聞によって一面の記事は違うし、同じ新聞を作っている人同士でも会議で意見が異なることもあるとのこと。また、一度決めても、何か事件が発生し、変更することもあるそうです。 「人が必要としている情報を大きく載せる」でも、それってどういう情報なのだろう。新聞について、長谷川さんのお仕事について、賑やかに質問を重ねながら、話したり、考えたりする時間となりました。

今年度のシバウラこども哲学カフェは今回が最終回となりますが、またご要望があれば他の場所でも、ぜひ開催していきたいと思っています。ぜひお気軽にご相談ください。

(報告:井尻貴子)

※過去のレポートはこちらからご覧いただけます。

シバウラこども哲学カフェ vol.1
http://www.shibaurahouse.jp/event_report/tetsugakucafe_1/

シバウラこども哲学カフェ vol.2
http://www.shibaurahouse.jp/event_report/kodomo_tetsugaku_vol2/

シバウラこども哲学カフェ vol.3
http://www.shibaurahouse.jp/event_report/kodomo_tetsugaku_vol3/

シバウラこども哲学カフェ vol.4
http://www.shibaurahouse.jp/event_report/kodomo_tetsugaku_vol4/

この記事を書いた人

アーダコーダ事務局